日本では大型台風やゲリラ豪雨の影響で、道路の冠水、河川の氾濫による水害被害が多くみられます。
テレビのニュースでも、車が流されたり、水没したりしている映像を目にしたことがあるでしょう。
愛車が一瞬にして水没してしまったとき、どうしたら良いのかわからず途方に暮れることも少なくありません。
「車通勤しているのに、明日からどうしたらいいのか」
「台風が過ぎた次の朝、車庫が浸水していて車が水没していた」
水没した車は乗れるのか?修理はいくらかかるのか?など、心配ごとは尽きません。
結論から言うと、費用をかけずに水没車を処分するには、事故車買取業者へ相談するのが得策です。
事故車買取業者が水没車を高価買取できる理由、水没車が海外でニーズがある背景についてご説明します。
水没車は売れるのか?
結論から言うと水没車は売ることが可能です。
修理費用の見積もり額が予想以上に高ければ、水没車を売って乗り換えを検討するのがおすすめです。
水没車を乗り続けることを選択した場合、当然ですが修理が必要となります。
しかし、水没車の修理は高額な費用がかかります。
水没車の修理費用は?
水没の程度によっては修理代が200万円以上かかることもあります。
修理代が200万円以上かかる理由は目に見える汚れやシミはもちろん、浸水したことによりエンジンや電気系統など目に見えない内部まで故障していることが多いからです。
また、一般的な中古車買取業者であれば、先にお伝えした水没車の減点率によって、査定価格は低くなります。
さらに車の年式や走行距離が査定額に大きく影響しますから、いざ水没車を買い取ってもらおうと査定してもらっても、「え?たったこれだけ?」とガッカリするような買取金額を提示されることになりかねません。
車を売却する際、一般的な中古車買取業者やディーラーへ売却しようと考える方はとても多いのですが、水没車の価値は低いと判断されるため、思った価格で売却することができないのが現状です。
そのような場合は、事故車や水没車を専門にしている買取業者へ査定をしてもらうことをおすすめします。
日本自動車査定協会(JAAI)が定める水没車の定義
「水没車」といっても、タイヤだけが水没した場合や完全に屋根まで水没した場合など、水没被害の程度はさまざまです。
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)によって、水没車の定義は次のように記されています。
「集中豪雨や洪水などにより、室内フロア以上に浸水したもの、または、その痕跡により商品価値の下落が見込まれるもの」
「痕跡により商品価値の下落が見込まれるもの」については、以下のような症状が該当します。
- 通常の使用では発生しない箇所にサビ・腐食がある。
- 通常の使用では付着しない汚れ・シミがある。
- ドロ又はカビの臭い
さらに、水没車の定義と同じように、JAAIでは商品価値加減点の基準が定められています。
商品性に影響のある特別な理由や欠点等があり、適正な価格を算定するための正当な理由がある場合は、次の減点率を目安に特別な減点ができると記されています。
減点率は次の3つに分かれています。
- 冠水車(フロアまで)……減点率30%
- 冠水車(クッション上部まで)……減点率40%
- 冠水車(ダッシュパネル上部まで)……減点率50%
ただし、この減点率だけで査定額が決まるわけではないので注意しましょう。
海外では日本の水没車の需要が高い!
海外では、かなり年季の入った日本車でも「性能が良いから」「耐久性が高いから」という理由で人気があります。
日本では水没車を乗り続けるリスクなどを考えてしまうことが多いですよね。
しかし海外では国によって生活の移動手段として使う車が、水没車であってもしっかり動くのであれば問題ないと捉える傾向があります。
日本で公道を走る際は、走行する車は日本の保安基準をクリアしなければいけません。
しかし、国によって車の保安基準は当然異なり、その国の基準を満たしていれば良いのです。
たとえ、日本では基準を満たさない水没車であっても、海外では問題ないため十分活躍できる可能性があります。
また、車としての価値が低いとされた場合でも、車は多くの部品からできているため、輸入パーツとして海外で販売できます。
日本では考えにくいことですが、国によっては日本のメーカーの部品を複数組み合わせた車が公道を走っていることもあります。
日本メーカーの部品は耐久性が高く、品質が良いため非常に人気があるという背景があります。
海外への流通ルートを持っている買取専門業者は、海外へ販売することを想定して各パーツを査定し、買い取ることができるという理由があります。
水没車はどのような状態で海外に運ばれるのか
では事故車買取業者が買い取った水没車はどのようにして海外に輸出されるのでしょうか。
それには大きく分けて、以下の3つの方法があります。
- そのまま輸出する
- 動くようにしてから輸出する
- 中古部品として輸出する
ここからそれぞれの方法を詳しくみていきましょう。
1.廃車になった車をそのまま輸出する
事故車買取業者では、水没などによって動かなくなった車をそのままの状態で輸出するケースもあります。
なぜなら、日本で修理した場合に発生する人件費より、輸出先の現地の人件費のほうが安いことが多く、結果的に修理代が安くなるからです。
ただ、車をそのままの形で輸送するには費用が高くなります。
そのため車を前後・上下に切断した状態や、エンジンやドアなどを取り外して骨格フレーム状にした状態で輸出します。
その後、現地で組み立てられ再利用されることになります。
2.国内で動かなくなった水没車を整備し、動くようにしてから輸出する
海外で日本車が売れる理由のひとつが、走行距離が比較的少ない点です。
日本では10万キロを超えると多くの方が乗り換えを検討します。
10万キロを超えるとさまざまな不具合が発生し、修理費や税金などの維持費が負担になるので、日本では10万キロを超えると乗り換える方が多いです。
また、年式が13年を超えると一律15%の重課(自動車税の割り増し)が定められているため、この時期にも買い替えを検討する方が増えます。
しかし海外では、走行距離10万キロはむしろ少ないほうです。
30万キロ、40万キロと走っている車も珍しくありません。
こういった海外のニーズに着目した業者は、日本で動かなくなった水没車を整備し、海外に輸出しています。
3.国内で解体し中古部品として輸出販売する
海外へ水没した国産車が輸出されていることを考えると、その国産車の修理のための部品の輸出も必要です。
海外へ輸出される車のなかには製造中止になったものも多く、その場合は部品の入手が困難になります。
部品単体でも流通していれば、修理が必要になった際に手間とコストを削減できます。
再利用を目的とする中古部品は、許可された解体業者が解体したあとで輸出されます。
例えば、ドアやボンネット、ランプ類やエンジン、ミッションや足回りの部品、車内の小物パーツなどがあります。
大きな中古部品にはトラックの運転席部分のボディなどがあり、フロンやエアバッグなどの処理がされたあとであれば部品として輸出が可能です。
輸出が認められないケース
水没車を解体して輸出するためには、自動車リサイクル法に則ったさまざまなルールを守る必要があります。
まず解体した車の取り扱いは自動車リサイクル法の許可業者といった法律で許可をもらった業者しか取り扱いできない仕組みになっています。
これに違反すると自動車解体行為違反として罰せられます。
ちなみに自動車解体行為違反をする(無登録・無許可で解体自動車を扱った場合)と、自動車リサイクル法では1年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。
参考:自動車リサイクルシステム
高価買取可能な車の特徴3選
とくにアフリカなどの後進国では、“日本車は壊れにくい”と信頼されています。
また、これらの国では水没車が手に入る頃にはすでに何万キロと走っていることも多いです。
そのため壊れにくいメーカーや、修理・パーツ交換がしやすいブランドが人気。
以下に海外で水没車でも人気がある日本の車種をいくつかご紹介します。
1.トヨタ ハリアー
トヨタの「ハリアー」はクロスオーバーSUVを世界に普及させた立役者。
そのブランド力は抜群です。
モデル自体の機能性が高く、“高級SUV”として売り出していることから、たとえ中古であっても需要が高い車です。
現在、SUVは世界中で爆発的なブームの最中にあります。
とくに、高級SUVの代表格であるハリアーは、日本だけでなく世界でも人気の車種。
高い価格で取引されています。
しかし実は、ハリアーは現在日本国内でしか販売されていません。
そのため、中古ハリアーは海外で争奪戦状態。
水没車であっても値崩れしにくい存在なのです。
(参考燃費)
PREMIUM(4WD/CVT)
JC08モード燃料:21.4km/L
2.トヨタ ランドクルーザー
トヨタの「ランドクルーザー」は、とくに砂漠地帯や丘陵地帯が多いアフリカ大陸や中東や、あるいは雪が多いロシアにおいて人気が高いです。
新車で買うと1,000万円近くするグレードもあるほどで、たとえ10年経過していたとしても高値で取引されます。
故障が少ないのもメリットでしょう。
また「ディーゼルエンジン」である点も重要です。
ガソリンに比べてコストが低い軽油を使用すれば、高い燃費を保てます。
さらに、点火プラグがない仕組みであること、エンジンが頑丈であることなども人気の理由です。
(参考燃費)
ZX,AX”Gセレクション” 6.7km/L
AX,GX 6.9km/L
3.トヨタ ハイエース
トヨタの「ハイエース」は日本だけでなく世界150カ国以上で販売しています。
とくにアジア、中東、アフリカなどで非常に高い人気があります。
こういった発展途上国では、依然として自家用車の普及率が低いのが現状です。
多人数乗りのハイエースはバスとして利用され、現地の方々の大事な“足”となっています。
ハイエースの人気の理由は、“圧倒的な耐久性の高さ”にあります。
またディーゼルエンジンは構造的にガソリンエンジンより頑丈で、さらに燃料は単価の安い軽油ですので経済性にも優れます。
一方、いくら頑丈で信頼性が高いからとはいえ、全く故障しないわけではありません。
走行距離が長ければそれだけ故障も増えます。
しかし交換できる部品も海外にたくさん輸出されており、海外で修理して乗り続けやすいメリットがあります。
(参考燃費)
1GD-FTV
13.0km/L[2WD・ロングバン・DX・標準ルーフ・標準フロア]
このように、海外で人気の国産車の代表格はトヨタ車が中心となります。
一部の国を除いては人気車種ランキングの80%以上がトヨタ車であるくらい、“世界のトヨタ”への信頼は確立されています。
他メーカーでは、日産の「エクストレイル」、マツダの「デミオ」、ホンダの「フィット」なども人気車種として挙げられます。
水没車・事故車はタウにお任せ!
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まとめ
今回は水没車が海外で売れる理由について紹介しました。
愛車が水害で水没してしまうと悲しいですよね。
日本では水没した車の価値は下がってしまいますが、海外では水没していても、日本の車はとても人気です。
水没した車を修理しようとすると修理代が高額になってしまったという方も多いでしょう。
修理代が高額だった場合は水没車の売却を考えてみてはいかがでしょうか?
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