「車検が切れた車が自宅にあるけど、廃車できるの?」
「高齢の両親の車検切れの車を代わりに処分したいけど、どうすれば良い?」
上記のような疑問をお持ちではありませんか?
結論から言うと、車検切れの車であっても廃車にすることは可能です。
車を廃車にする場合、一時抹消登録・永久抹消登録といった手続きを実施しなければなりません。
とはいっても、廃車の手続きについては今までに行ったことがない方も多いでしょう。「手続きにはどんな書類が必要か」「手続きにはいくらかかるのか」といった疑問・不安もありますよね。
また、一部のケースにおいては廃車できない可能性もあるため、その点についてもしっかりと知っておく必要があります。
そこで当記事では、
- 車検切れの車を廃車にする方法
- 実は廃車できないケース
- 廃車手続きを楽に済ませる方法
についても紹介します。
記事を読むことで、廃車手続きに関する疑問が解消され、手続きを確実に進めやすくなるでしょう。
車検切れの車を廃車にしたいとお考えの方は、ぜひお読みください。
車検切れの車を廃車する方法
車を廃車にする場合、以下2つのうちいずれかの手続きを実施する必要があります。
- 一時抹消登録
- 永久抹消登録
以下では、概要や必要書類、かかる費用など、それぞれの詳細について詳しく解説していきます。
一時抹消登録(車を今後使う予定がある際にする)
一時抹消登録とは、自動車の使用を一時的にやめる場合に行う手続きのことです。
後述する永久抹消登録では車を解体する必要がありますが、一時抹消登録の場合車はそのままで問題ありません。
そのため、解体を行う手間やお金がかからないという特徴があります。
一時抹消登録をすることで、自動車税の課税が止まるのもポイントです。
ただし一時抹消登録を行った場合、再び手続きを行うまで公道を走ることはできません。
もう一度車に乗りたくなった場合は、再度車検を受けて、ナンバーを交付する必要があります。
以下のような方は、一時抹消登録を実施することをおすすめします。
- 現在は乗っていないものの、再び乗る可能性がある
- 自動車税の課税をストップしたい
- 車に愛着があるため、解体はしたくない
- 欲しい人がいれば譲渡したいので、解体はしたくない
一時抹消登録に必要な書類は、以下の通りです。
- 自動車検査証(車検証)
- ナンバープレート(前後面の計2枚)
- 印鑑証明書(所有者のものかつ発行から3ヶ月以内のもの)
- 印鑑
- 申請手数料等
一時抹消登録を行う場合、手続きの際に350円かかります。
手続きにかかる費用の他にも、車検証と現住所が一致しない場合は住民票の写しが必要になるケースもあります。住民票など諸々の書類を発行するためのお金(200円程度)など、細かい費用が発生するケースもあるためご注意ください。
一時抹消登録について詳しく知りたい方はこちらの車の一時抹消登録完全ガイド!手続き方法・必要書類・費用を徹底解説という記事もご参照ください。
永久抹消登録(車を今後使わない際にする)
永久抹消登録とは、「持っている車に再び乗ることはない」場合に行う手続きのこと。
「もう二度と使わない」と自主的に判断した場合だけでなく、車が災害に遭って乗れない状態になったり、盗難に遭ったりした場合にも行います。
永久抹消登録を行う場合、車を解体することが必須となります。
車を取っておくことはできませんが、「車がスペースを取っていて困っている」という方にとってはメリットにもなりうるでしょう。
以下のような方は、永久抹消登録を実施することをおすすめします。
- 災害や盗難に遭ったことで、車に乗れなくなった
- 高齢の両親の車を代わりに処分したい
- 現在持っている車には二度と乗らないと決めた
- 車を置く場所がない
永久抹消登録に必要な書類は、以下の通りです。
- 自動車検査証(車検証)
- ナンバープレート(前後面の計2枚)
- 印鑑証明書(所有者のものかつ発行から3ヶ月以内のもの)
- 印鑑
- 委任状(所有者の押印があるもの)
- 「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書き
- 手数料納付書
- 永久抹消登録申請書
- 解体届出書
- 自動車税(環境性能割・種別割)申告書
永久抹消登録を行う場合、手続きにお金は発生しません。ただし解体を実施しなければならないため、解体業者に依頼するための費用がかかります。
解体費用は業者によっても異なりますが、1〜2万円程度が相場となるでしょう。
さらに車検が切れている車の場合、そのまま解体業者まで運転していくことができません。
解体業者に持ち込むためには、仮ナンバーを発行する必要があります。
仮ナンバーとは、何かしらの事情で公道を走れない車に対して、一時的に走行の許可を与えるナンバープレートのことです。
主に、車検切れで公道を走れない場合に利用されます。
仮ナンバーの発行には、750円程度かかります。
永久抹消登録について詳しく知りたい方は車の永久抹消登録完全ガイド!手続き方法・必要書類・費用を徹底解説という記事をご参照ください。
廃車ができない3つのケース
ここまで、車検切れの車を廃車にする際に必要となる手続きについて解説してきました。
「一時抹消登録」もしくは「永久抹消登録」を行うことで基本的には廃車にできますが、中には例外もあります。
以下に該当する場合は、廃車にできない可能性があるためご注意ください。
- 自動車税に滞納がある場合
- ローンの残債がある場合
- 故人の車を相続した場合
それぞれの詳細については、以下で詳しく解説します。
自動車税に滞納がある場合
1つ目として、自動車税を滞納している場合は、廃車にできない可能性があります。
特に2年以上滞納している場合、手続きが実施できないケースがほとんど。
というのも、2年以上滞納していると、自動車が差し押さえられている可能性が高まるためです。
差し押さえられている場合、廃車手続きは基本的に実施できません。
差し押さえられているかどうかについては、運輸支局で「登録事項等証明書」という書類を発行することで確認できます。書類の備考欄に、差し押さえされている旨が記載されていた場合、基本的に廃車手続きを行えません。
自動車税を滞納しているという方は、まず滞納した分の税金をしっかりと払うところから始める必要があります。
ローンの残債がある場合
2つ目に、ローンが残っている場合も廃車にできない可能性があります。
この際重要となるのは、車の所有者が誰であるかです。
所有者が自分である場合は、ローンが残っていても廃車手続きを行えます。なお、手続きを行ってもローンを払いきる義務は残るためご注意ください。
一方所有者が自分でない場合、車検が切れていても廃車にはできません。
廃車にしたいのであれば、残金を返済しきる必要があります。
ローンを返済後、名義変更の手続きを実施して、所有者を自分に変えてから廃車手続きを行わなければなりません。
故人の車を相続した場合
3つ目に、故人の車を相続した場合もそのままでは廃車にできません。
遺言書がない場合、所有者が亡くなった時点で車は法定相続人全員の共有財産となります。
車に乗り続けず廃車するつもりであったとしても、相続手続きは必ず行う必要があるためご注意ください。
車の廃車手続きは、基本的に所有者のみが行えるもの。
したがって所有者が亡くなってしまった場合は、代表相続人に名義変更を行ってから手続きを実施する必要があります。
名義変更は、運輸支局で実施可能です。
永久抹消登録の手続きはプロに任した方が楽
ここまで、廃車にする際に必要な手続きや、廃車にできない3つのケースについて紹介してきました。
もしも永久抹消登録を行うのであれば、自分では行わずプロに任せることをおすすめします。
一時抹消登録を行う場合、車を解体する必要はありません。
ドライバーの方が行うのは手続きのみとなるため、自分でするとなっても比較的容易に済ませられるでしょう。
しかし永久抹消登録を行う場合、話は別。先ほどの通り、手続きに加えて車の解体まで行わねばなりません。
加えて、車の解体を実施したら永久抹消登録の手続きを15日以内にしなければならないため、煩雑なだけでなくスピード感も要されます。
不慣れな方の場合、ただでさえわからないことが多いにもかかわらず時間的制約もあると思うと、骨が折れますよね。
解体を自分で行う場合、まずは解体業者を探すことが必須。
しかし車検切れの車は、公道を走れません。したがって前述の通り、仮ナンバーを発行する必要があります。
仮ナンバー発行のためには、市区町村役場の窓口に行って手続きを行わねばなりません。
解体や手続きの前に仮ナンバー発行というフェーズを踏む必要があるというのも、億劫に感じやすいポイントです。
解体業者に行くとなった場合、心理的ハードルも高くなります。
というのも、解体業者は自社のホームページを持っていない場合がほとんど。
「どのような雰囲気の業者なのか」「どのような人が対応してくれるのか」といったことが行くまでわからないため、どうしても行きにくさを感じてしまうでしょう。
上記のように、自分で永久抹消登録を行う上ではさまざまな障壁が立ちはだかることになります。
「なるべく手間や不安を抱えずに済ませたい」という方におすすめの選択肢が、廃車買取業者を利用すること。
廃車買取業者とは、廃車を専門に買い取っている業者のことです。いわば廃車のプロです。
ただ廃車を引き取ってもらえるだけでなく、車の引き上げや廃車の手続きまで丸投げできるため、誰でも簡単に車を手放せるでしょう。
自分で解体業者を探して訪れたり、仮ナンバーの発行や廃車手続きといった面倒なことを行ったりする必要はありません。
重量税・自賠責の還付に加えて、自動車税の還付も受けられます。加えて、車に値段をつけてもらえる可能性も。
面倒な作業をカットできるだけでなく、金銭面でも得できる可能性があるのです。
業者に依頼する際にはキャンセル料金には注意しよう
手続きが圧倒的に楽になる廃車買取業者ですが、1点だけ気をつけるべき点があります。
それは、取引成立後にお客様都合でキャンセルをした場合、キャンセル料が数万円かかってしまう可能性があることです。(当サイト廃車買取のタウは売却予定金額の10%)
キャンセル料がかかる理由は、成約になった時点で現地に引き取りにお伺いする業者の手配をしているため。
取引がキャンセルになると、 せっかく抑えていた引き取り業者の枠が無駄になってしまい、廃車業者側が赤字をこうむってしまいます。
そのため、弊社を含む廃車買取業者はキャンセル料を設定しています。
特に家族や友人の車を代理で廃車をするなどの場合は、気をつける必要があります。
土壇場になって「車を手放すつもりはなかった」「キャンセルして欲しい」という事態にならないように、しっかりと本人の承諾を取ってから廃車の手続きを進めるのが良いでしょう。
ただ、もう廃車することに決めている方にとっては、このようなリスクはありません。
廃車買取業者に廃車手続きを丸投げできるのは、非常に楽でメリットが多いです。
もし、廃車買取業者に任せたいと思った際には、廃車買取のタウをご検討ください。
廃車に精通したプロが徹底的に廃車手続きのサポートを行うため、初めての方でも安心して車を手放せます。
ぜひお気軽にご相談ください。