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事故車は修理と買い替えどちらがお得?3つの判断基準と保険使用時の注意点

事故車は修理に出すべきか修理に出すべきかの基準を解説

「愛車の修理費用が高くて買い替えるか迷う」
「修復歴がつくので、修理をするか迷う」
「買い替えでも修理でもお金かかり、どちらがいいか分からない」

上記のようなお悩みはありませんか?

愛車に乗り続けたいけど、修理金額によっては乗り変えた方が良いのか非常に迷いますよね。

本記事では、以下4つのポイントを解説いたします。

事故車を修理するか買い替えるかで迷われている方は、是非参考にしてください。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

事故車を修理するか買い替えるか迷った場合の判断基準

交通事故で愛車が損傷したとき、多くの人が「修理して乗り続けるか」「思い切って買い替えるか」で迷います。

結論から言えば、修理費用・安全性・車の価値の3つを基準に判断することで、無駄な損失を防ぐことができます。

この章では、修理と買い替えそれぞれに適したケースについて解説いたします。

事故車で修理を選ぶ方が向いているケース

事故車の修理が向いているのは、損傷が軽微で安全性と資産価値を保てる場合です。

事故車でも修理向きなケースは以下のとおりです。

ケース 内容 費用目安
軽微な損傷 バンパーやドアなど(外装部品)の交換 約3万〜15万円前後
保証期間内の新車 メーカー保証期間に基づく 修理費用の一部または全額補償
相手方の過失が大きい事故 過失割合9:1や10:0のケースで、相手の保険会社から修理費用が補償される 軽度の自己負担額あるいは全額補償

このような条件では、修理によって車両の安全性や市場価値を損なわずに乗り続けられる可能性が高くなります。

一方で、骨格部分(フレーム・ピラーなど)まで損傷している場合は、たとえ修理できても「修復歴車」となり、査定額が大きく下がるリスクがあります。

その場合は、次章で紹介する「買い替え」が合理的な選択となります。

事故車で買い替えを選ぶ方が向いているケース

事故で骨格を損傷した場合や車の年式が古い場合は、買い替えを選ぶことをおすすめします。

買い替え向きの条件は以下のとおりです。

ケース 理由
骨格を損傷した車 修理後も車体剛性が低下し、安全性能の完全な回復は見込めない
修理費用の自己負担額が大きい車 修理費用が保険の支払い上限である時価額を超える
使用年数が長く走行距離が多い車 消耗部品の劣化・故障頻発で維持コストが増える

このような事故車は修理をしても安全性や価値の低下が著しく、長期的に見るとメンテナンス費用の負担が増す傾向にあります。

そのため、保険金を受け取り、新車や中古車の購入資金に充てる方が損失を減らせるでしょう。

事故車を修理または買い替える場合のリスク

事故車は安全性や走行機能が低下している可能性があるため、基本的には買い替える方がよいでしょう。

しかしながら、買い替えにはまとまった費用が必要になるので、損傷が軽く安全性に問題がない場合は修理を選ぶという選択もあります。

少しでも出費を防ぐには、修理と買い替えのそれぞれにどのようなリスクがあるのかを理解し、車の状態にあった選択をとることが大切です。

以下は経済面・安全性・資産価値の観点で修理と買い替えのリスクを比較した表です。

観点 修理 買い替え
経済面 保険の補償上限を超えた修理費用は自己負担になる 売却費用が低いうえ、買い替え費用が発生する
安全性 修理しても不具合や性能低下のリスクが残る とくになし
資産価値 修復歴車と判断されると査定額が20~50%程度下がる 修復歴車は無事故車に比べて査定額が下がる(修復歴車は50%程度下がる)

修理を選択する場合、乗り換え費用を一時的に抑えられますが、修復歴がついた車は次の買い替え時に下取り価格がつきにくくなる傾向があります。

また、後から不具合が発生して追加で費用がかかる場合もあります。

とくに、最新の車両は衝突安全システムやセンサー類が高度化しているので、わずかな歪みが安全装置の誤作動につながることも。

そのため、結果的に事故のタイミングで買い替えた場合よりも出費が多くなる可能性があります。

一方、「全損判定」を受けて買い替える場合は、保険金と買取額を次の車の頭金に充てることで、修理して数年後に乗り換えるより総支出を抑えられる可能性があります。

事故車の査定額は無事故車に比べて低くなりやすく、買い替え費用もかかりますが、長期的な安全性と維持コストを考慮すると合理的な選択と言えるでしょう。

車の事故で保険を使用する時の注意点

事故後に車両保険を使うかどうかは、長期的な保険料の上昇リスクと補償内容の上限を理解したうえで判断することが重要です。

多くの保険会社では、事故で保険を使うと翌年以降の保険料が上がり、経済的な負担が増える仕組みになっています。

以下は、3等級ダウンする事故を起こした場合の保険料の推移です。
※今回は保険の等級が6等級で月々の保険料が60,000円だった場合の想定額です。

年度 等級(事故あり) 月額保険料(目安) 等級(無事故) 月額保険料(目安)
今年 6等級 60,000円 6等級 60,000円
翌年 事故あり3等級 約95,000円 無事故7等級 約50,000円
2年後 事故あり4等級 約74,000円 無事故8等級 約43,000円
3年後 事故あり5等級 約68,000円 無事故9等級 約39,000円

出典:ソニー損保

加入している保険会社や保険内容によって変化しますが、基本的には事故有係数適用期間3年がつき、保険料が翌年から平均1.4〜1.6倍程度に上昇します。

つまり、3等級ダウンしたあとの3年間の保険料は合計で、約297,000円かかることになります。

無事故の場合は約222,000円なので、3年間で約7〜8万円の差が生じる可能性があります。

したがって、修理費用が保険金の支払額を下回る場合は、あえて保険を使わずに自己負担で修理する方が総支出を抑えられます。

3等級ダウン事故の詳細は下記の記事をご確認ください。

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また、「経済的全損」と判断された場合、支払われる保険金の上限は「車の時価額」までです。

たとえば、修理費用が100万円を超える車の時価額が80万円の場合、80万円までしか補償されず、残りの20万円は車の持ち主が負担することになります

全損車両の買い替え費用と車の時価額の算出方法に関しては下記の記事をご確認ください。

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以上のことから、保険を使うか迷った場合は、修理費用と将来の保険料増額分を比較し、損益分岐点を意識した判断を行うことが大切です。

事故車の修理・買い替え費用を安くする方法

事故後は、修理でも買い替えでもいかに費用を抑えるかが重要な判断軸になります。

ここでは、誰でも実践できる節約の具体策を紹介します。

修理費用を抑える方法

事故車の修理費用を安く抑えるポイントは、部品の選び方と見積もり時の工夫です。

以下は修理費用を抑えるための主要な節約ポイントとその効果をまとめた表です。

節約ポイント 内容 節約額目安
リビルト部品の活用 使用済み部品を整備・再生した再利用部品を使用 新品より30〜70%程度安い
工場選び ディーラーより工賃が安い認証整備工場・地域板金業者を活用 工賃相場がディーラーの約7〜8割程度安い
複数見積もりの取得 2〜3社の工場に相見積もりを依頼 10%前後金額が安い

事故車は修理箇所が複数にわたったり、エンジンや足回りなど車の主要部品を交換したりするので、合計の修理費用が100万円近くなることも少なくありません。

そのため、リビルト品の活用や複数社からの見積もりの取得が、修理費用を抑えるうえで重要になります。

リビルト部品とは、国が定める品質基準を満たした再利用部品であり、性能・安全性ともに新品とほぼ同等です。

ただし、車種や損傷箇所によっては使用できない場合があるので、事前に整備工場へ確認しておくと安心です。

事故車の修理費用に関しては下記の記事で解説しております。

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なお見積もりの比較には、事故車修理の専門サイトや見積もり一括サービスを利用すると効果的です。

修理費用と修理対応の質のバランスを比較しましょう。

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買い替え費用を抑える方法

事故車の買い替え費用を抑えるには、以下3つの方法があります。

方法 内容 効果
中古車を購入する 状態の良い中古車を選べば、新車に比べて車両価格を大幅に抑えられる 新車より平均で30〜50%安く購入できる
決算期を狙う 2.3月は自動車業界の決算期で、値引き交渉がしやすくなる 値引きや特典が増え、数万円の差が出ることもある
再利用できる部品を移設する カーナビやドライブレコーダーなどを新しい車に取り付ける 新規購入費が不要になり、数万円の節約になる

これらの方法を組み合わせることで、車の購入費用を抑えることができます。

また、今の車を少しでも高く売って購入費用に充てるという方法もあります。

事故車は国内での中古車としての市場価値は下がりますが、再利用部品取り用や海外向け輸出車両としては需要があります。

事故車・廃車専門の買取業者に買取を依頼すると、ディーラーや中古車買取業者よりも高額査定が期待できます。

こうした専門業者を活用することで、廃車費用を払わずに買い替え資金を確保できるケースも多くあります。

車がない間に代車を利用する方法

事故後、修理や買い替えの手続き中は、車が使えない期間が必ず発生します。

そんなときに便利なのが代車です。

ここでは、レンタカー代金を抑えるコツと代車サービスの利用方法について紹介します。

レンタカーを借りる

修理期間が1週間を超える場合は、レンタカーの利用が現実的です。

レンタカーは1日〜数カ月単位で借りることができます。

レンタカーを長期間借りる場合、高額な費用を負担することになりますが、プランを選べば出費を抑えることが可能です。

以下にレンタカーを長期間 借りる場合の費用目安をまとめました。

レンタル期間 全国4社平均費用
24時間 約6,700円程度
連続利用(2日目以降) 1日約5,800円程度
7日間(ウィークリープラン) 約35,000〜45,000円程度
1カ月(マンスリープラン) 約110,000〜130,000円程度

一週間以上レンタカーを借りる場合は、「ウィークリープラン」や「マンスリープラン」といった中長期のレンタルプランがある店舗の利用がおすすめです。

1日あたりの単価が30%前後安くなります。

また、自動車保険に「代車費用特約(レンタカー費用特約)」が付帯している場合は、修理期間中の代車費用を保険で補償できます。

利用するときは、保険会社に修理見積もりと代車使用期間を伝え、事前に承認を得る必要があります。

ただし、代車費用特約には「利用期間の上限(例:30日)」や「車種制限」があるので、契約内容を確認することが大切です。

代車サービスを利用する

ディーラーや修理工場では、車の修理を依頼している方に向けて無料で代車を貸し出している場合があります。

代車サービスを利用する場合の条件は以下のとおりです。

対象 修理依頼中の顧客
選択可能車種 軽自動車・コンパクトカーが中心
適用期間 3日から1週間程度
費用 無料対応が一般的(車種や日数によって費用が発生する場合あり)

代車サービスは繁忙期(年末・年度末)には予約が取りづらくなるので、事故直後に早めに相談する必要があります。

また、無料代車は台数に限りがあるので、修理期間が長期化する場合はレンタカーと併用を検討しましょう。

レンタカーと併用する場合は、「提携レンタカー会社の割引制度」や「代車費用特約を利用した補助」を受けられるか確認することをおすすめします。

まとめ

事故車を修理するか買い替えるか迷った場合は、「費用」「安全性」「車の価値」という3つの軸で冷静に判断することが大切です。

修理費用が時価額を上回る場合骨格部分に損傷がある場合は、長期的に見て「買い替える」方が損失を減らすことができます。

一方、軽微な損傷保証期間内の新しい車であれば、「修理」を検討するのも良いでしょう。

ただし修理に保険を使う場合は、翌年以降の保険料の上昇や等級ダウンを考慮する必要があります。

もし車を買い替える場合は、事故車の買取を専門とする業者に依頼することをおすすめします。

弊社事故車買取のタウでは世界120カ国以上に販路をもち、事故車や故障車の買取を積極的に行っております。

無料でお見積りいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

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