車の売却を考えている方の中には、一括査定や廃車買取の利用を検討している方もいらっしゃると思います。
ただ、車を売るのがはじめての方にとっては、両者の違いやどちらの方がお得なのかと疑問に思ってしまいますよね。
そこで今回は、
- 一括査定と廃車買取の違い
- どのように使い分ければよいのか？
を解説。
自分の車を最高額で売る具体的な方法もご紹介するので、少しでもお得に車を売りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
廃車買取と一括査定の使い分け
まず、廃車買取と一括査定は一体どのように使い分けるべきなのかを車の特徴ごとに、下記の表にまとめました。
| 一括査定 | 廃車買取 |
|
|
基本的に、年式の新しい車や走行距離の少ない車、傷や凹みが少ない車などは中古車買取の一括査定で高く買い取ってくれる可能性が高いので、一括査定がお得になっています。
一方、多走行車、事故車、水没、車検切れの車などの不動車は、一括査定では中々値段が付きにくいため、廃車買取がおすすめです。
ただし、近年において新型コロナウイルスや半導体不足の影響により世界中で車が不足しているため、例えば10年以上乗った車や走行距離が多い車でも高値で買い取ってもらえる可能性があります。
そのため、廃車予定の車でも買い取ってもらえるかもと思う方は一度、一括査定してもらってから、廃車買取業者に依頼してみると良いでしょう。
廃車買取と一括査定の違い
廃車買取と一括査定とでは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
大きな違いは下記の3つです。
- ビジネスモデルが違う
- 査定方法が違う
- 営業電話の数が違う
ビジネスモデルが違う
まず、廃車買取と一括査定ではビジネスモデルが大きく異なります。
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ビジネスモデル |
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| 一括査定 |
買い取った車を国内で売ることをメイン |
| 廃車買取 |
買い取った車を海外に販売したり、スクラップにして鉄やレアメタルなどの資源として利用 |
一般的に一括査定では、中古車買取店なので車を買い取って再度国内で売ることがメインです。
利用者は、一括査定のウェブで売りたい車の情報（メーカー、車種、年式、走行距離、特記事項など）や自身の情報を入力することで、一括査定サイトと連携している中古車買取業者に対してまとめて査定依頼ができます。
従来は、それぞれの中古車買取業者に対していちいち同じ情報を何度も伝えなければならず、手間も時間もかかっていました。
中古車一括査定サイトを利用することで、基本的に一度のみの情報入力で済むようになり、手軽に査定額を比較することができるようになりました。
サイト利用者にとって使用料や登録料といった金銭的な負担がないため、近年非常に利用されているサービスです。
廃車買取業者の場合は、廃車の手続きを行い、買い取った車を一度スクラップにして鉄やアルミ、レアメタルなどの資源を再利用したり、独自の販路を用いて海外に輸出したりすることで収益を出すビジネスモデルです。
近年、東南アジアやアフリカを中心に中古車市場は活発で、走行距離が10万キロを超えた車でも人気を集めており、数多く取引されています。
今後も乗り換えによって生まれた中古車を求める人がますます増えていくため、廃車買取での取引数は増えていき、廃車でも数万円の値段がつくことは多いです。
査定方法が違う
廃車買取と一括査定では、査定方法も大きく異なります。
一括査定：現車査定（実際に車を見て査定）
廃車買取業者：電話査定
具体的には以下のようなフローで査定が進みます。
一括査定の場合
- 一括査定サイトで申し込みを行う
- 買取業者から連絡がくる
- 現車査定により見積もり金額が決まる
- 成約
1.一括査定サイトで申し込みを行う
一括査定サイトの問い合わせフォームで査定に出す車の情報（車種、モデル、年式、走行距離等）と連絡先を含む個人情報を入力する。
2.買取業者から連絡がくる
買取業者から車の状態確認、査定の日程調整等に関する連絡がきます。
注意点は買取業者の数です。一括査定のサイトにより異なりますが、3〜10社の査定の申し込みができます。
査定依頼をした業者の数だけ連絡がくるので、たくさんの買取業者に申し込むと、対応に時間と手間がかかります。
査定依頼の前に買取業者の数を確認しましょう。
3.現車査定により見積もり金額が決まる
日程と時間を調整後、決めた日時に買取業者が現車査定のために自宅へ訪問し、査定を行います。
査定が終われば、買取業者側から見積もりの金額が提示されます。
仮に提示された金額に納得がいかなければ、一旦保留として別の買取業者の査定を受け、比較（相見積もり）することもできます。
基本的に査定自体は無料なので、依頼した全ての業者の提示金額に納得がいかず、結果的に売却しなくても、キャンセル料や違約金がかかりません。
4.成約
買取業者から提示された見積もり金額や対応して頂いた営業さんの対応等を踏まえ、総合的に検討し納得のできる条件で売却できるなら、買取業者を決定して売却契約を結びます。
書類の準備や手続きを行い、車体の引き渡し、入金確認ができれば、車の売却は完了となります。
廃車買取の場合
- 廃車買取の見積もり依頼をする
- 成約
- 車の引き取り
1.廃車買取の見積もり依頼をする
廃車買取の場合は、電話やインターネット、LINEで査定申し込みができます。
電話の場合は、廃車買取業者に電話をして車の情報（車種、モデル、年式、走行距離など）を伝えます。
最短20秒で見積もり依頼の電話の際に買取価格の金額を提示してもらえます。
2.成約
査定額に納得できれば契約成立となり、車の引取日や引取場所の調整などを行います。
すべて電話で完結するため、現車確認は必要ありません。
必要書類の案内をするので、引き取り日までに準備を段取りを組みます。
3.車の引き取り
自宅や車屋、修理工場など、指定した場所に車を引き取ります。引き取りから約１週間以内で買取金が振り込まれます。
一括査定と違い、買取業者と査定の日時を決めて現車確認の必要がないため、時間もかからず手軽に手続きできます。
営業電話の数が違う
一括査定では一度に複数の業者から見積もり金額を提示してもらえ、便利です。
ただし、一度申し込をしてしまうと一気に３〜10社の営業電話がかかってきます。
各買取業者は、「我こそは」と一番はじめに電話をかけるようにしており、中には一括査定を申し込んだ途端に、自動で連絡がかかるシステムを導入している業者もあるようです。
電話がかかってきた際に売却を検討すると断っても、何度でも営業電話をかけてくる業者もいます。
押されて思ったよりも高く売却できなかったということもあるので、断る際ははっきりと売却しない意志を伝えるようにしましょう。
現在では、多くの自動車買取業者が一般社団法人日本自動車購入協会（Japan Purchase UsedCar Association、通称JPUC)に加盟しており、規約で21時から8時までの間の営業電話は禁止されています。
もしも夜9時以降に買取業者から営業の電話がかかってきた場合は、その業者は「悪徳業者である」と断定してよいので、着信拒否をするなど対応しないようにしましょう。
一方、廃車買取業者は自分が査定を申し込んだ分しか電話がかかってこないので、営業電話の数は一括査定に比べて圧倒的に少ないです。
廃車買取業者に電話で相みつを取れば最高額が分かる
中古車買取では、複数の中古車買取業者に一括で買取の見積もりを依頼できる一括査定サイトは存在しますが、廃車買取業者には一括査定のサイトがありません。
廃車買取業者の一括査定サイトがない理由は、廃車買取業者が求めている車はそもそも一括申し込みされることがほとんどないからです。
廃車買取では、スクラップ後の車体から鉄などの部品やパーツを目的としているため、再び中古車として販売される車よりも母数が圧倒的に少ないです。
そのため、自分で廃車業者を探して依頼する人が多くなっています。
そのため、廃車予定の車の最高額を知りたい場合は、廃車買取業者の相見積もりを取ってみてもいいでしょう。
今ではネットの問い合わせフォームから簡単に査定価格を知ることもできますが、なるべく早く見積もりが知りたい場合は、直接廃車買取業者に電話してみるのがおすすめです。
一つの業者で早くて3分〜5程度なので5業者で15分〜25分程度となります。
廃車の一括査定ができなくても3〜5社に絞って電話で相見積もりを取ることで、効率よく査定してもらいましょう。
また、一括査定サイトの中に含まれることの少ないガソリンスタンドの1万円廃車はどうなのでしょうか？
詳しく紹介したガソリンスタンドの1万円廃車はNG？最高買取価格を一瞬で知る方法という記事もぜひ併せてご参照ください。
廃車買取のタウでも買取額がすぐに分かる
今回は、廃車買取と一括査定の違いについて詳しくご紹介しました。
廃車買取と一括査定では、ビジネスモデル、査定方法など大きく異なります。
一括査定では、廃車買取と比べて時間を要したり、しつこい営業電話がかかってくることがありますが、廃車買取では、時間をかけずに手軽に手続きができます。
また、廃車買取業者に依頼すると、面倒な廃車手続きを全て無料で代行してもらえます。
廃車に関する書類や手続きは複雑で、何から始めればいいか分からない方がほとんどですが、廃車買取業者に依頼することで廃車に関する一連の流れを全て行ってくれるので利用者側の負担がなく処理してもらえます。
廃車買取のタウでは買取額がすぐにわかるだけではなく、24時間365日対応、全国どこでも無料査定、手続き手数料無料、最短翌日引き取りといったユーザーのためのサービスが豊富です。
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