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【症状別】マフラーから聞こえる異音の正体と対処法

「マフラーからという聞き慣れない音が聞こえてきて不安​…​」
「マフラーから異音が聞こえるけど、何が起こっているの?修理した方がいい?」

上記のようにお困りではありませんか?

マフラーから「ポコポコ」「カラカラ」といった異音が鳴っている場合、マフラー関連のパーツが損傷していたり、異物が入っていたりする可能性があります。

放置すると有毒なガスを発生させたり、さらなる故障につながったりする可能性もあるため、早急に修理や交換といった対処を行う必要があります。

そこで当記事では、マフラーから異音が聞こえてくる原因と対処法、マフラーの交換時期、修理にかかる費用などについて詳しく解説します。

マフラーから聞き慣れない音が聞こえて気になっている方は、ぜひお読みください。

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目次

マフラーからの異音 原因別対処法まとめ

マフラーから異音が聞こえた際の対処法は、異音の種類によっても異なります。

異音の種類ごとの故障状態や対処方法、かかる金額については以下のとおりです。

「ボコボコ」「ポコポコ」
故障状態:内部に水が溜まっている
対処:エンジン空ふかし。一度マフラーを取り外し、空気圧で内部の水分を吹き飛ばすなどして、水を抜いてやる。
かかる金額:0~数千円

「ボボボ」
故障状態:マフラーに穴か亀裂、排気漏れ
対処:修理、破損部が大きければ交換
かかる金額:数千円~2、3万円

「カラカラ」
故障状態:マフラー内部に落下物
対処:修理、破損部が大きければ交換
かかる金額:数千円~2、3万円。触媒の破損だった場合は数十万。

ちなみにマフラーの修理や交換にかかる費用は、行う作業によっても異なります。

穴が開いた部分を溶接したりパテで修復したりする場合は、1時間程度で修理が終わるケースもあります。

対してマフラー自体を交換しなければならない場合は、修理に数日かかる可能性もあります。

「ボコボコ」「ポコポコ」という異音は内部に水が溜まっている

アクセルを煽った際などに「ボコボコ」「ポコポコ」という異音が聞こえる場合、マフラーの中に水が溜まっている可能性があります。

水が溜まっている配管の内部を排気ガスが通過するため、水が泡立っているような音が聞こえてくるのです。

信号で止まっている間、前の車のマフラーから水が垂れているのを見たことがある方も多いでしょう。

このように、マフラーから水が出るという出来事自体はよくあることです。

マフラーから排出される水は、有害なガスを無害なものにする際に生成された水です。

したがって、水が出てくること自体には何ら問題ありません。

また、水が通常より多く排出されている場合も特に心配する必要はありません。

ガスを正常に無害化できているという証拠であるため、むしろ「調子がよい」と言うこともできます。

しかし、マフラーの中に長い間水が溜まった状態が続くというのはあまり好ましくありません。

水が長期間溜まり続けると、内部がサビついてきて腐食する原因となるためです。

マフラーの中に水が溜まっている場合、日常的に短い距離の走行を続けていることが原因として考えられます。

あまり長い時間ドライブしなかったり、近い距離ばかりを行き来したりしている場合、マフラーがしっかりと温まる前に車を停めてしまうことになります。

すると、マフラーの内部に水が溜まりやすくなってしまいます。

対処法方

マフラーの中に溜まった水は、エンジンの回転数を上げてそれなりの速度で走行し続ければ、排気の際にある程度排出されます。

なお、排気の勢いですべての水を排出させることは困難です。

よりしっかりと内部の水を取り除きたい場合は、マフラーを温める必要があります。

マフラーが十分な温度になるまで走行を続けることで、マフラー内部が乾燥し、水が蒸発しやすくなります。

短い時間や短い距離だけ走るドライブを繰り返していると、マフラー内部を乾燥させることができないため、くれぐれも注意しましょう。

また、マフラーを取り外し、空気圧で中の水分を吹き飛ばして水を抜くのもおすすめです。

「ボボボ」という異音は排気漏れの可能性が高い

「ボッボッ」「ボボボ」という音が聞こえてきた場合、マフラーから排気漏れしているかもしれません。

付け根などマフラーの一部に穴が空いてたり、亀裂が入っていたりした場合、そこから排気漏れしている可能性があります。

マフラーの排気漏れの原因として最も多いのは、マフラーにできた錆です。

マフラーが雨や排気ガスの中の水分によって錆びると、金属が腐食し、穴が空いてしまいます。

排気漏れを放置していると、騒音の原因になる場合があります。

さらに最悪の場合、有毒ガスが車の中に入ってきて人体に悪影響を及ぼす可能性もあります。

対処法

排気漏れに気付いたら、できる限り早急にマフラーの修理または交換を行う必要があります。

マフラーの修理は、穴や亀裂の大きさによってはドライバーの方自身が交換できるケースもあります。

自分で交換を行う場合は、カーショップやホームセンターで購入した専用のパテで塞ぎます。

なおマフラーの修理を自分で行うと、うまくいかず不完全な修理となることにも繋がりかねません。

自分で修理を行うのは車に詳しい場合だけにとどめ、基本的には業者に任せるのが安心です。

「カラカラ」という異音の原因は内部に落ちている異物かも

マフラーの中から「カラカラ」という異音が聞こえてくる場合、マフラーの内部に何かの異物が落ちているケースがあります。

異物が入っている以外にも、以下のようにさまざまな原因が考えられます。

サイレンサーの中のパイプが外れて落ちている

サイレンサーの、消音効果があるパイプが落ちているケースがあります。

「カラカラ」という音がサイレンサーの近くで聞こえている場合は、注意が必要です。

排気管の中に異物が落ちている

サイレンサーではなくパイプの方で音が鳴っている場合、排気管内部のセラミックが剥がれ落ちているケースがあります。

遮熱板が震えている

車を停止させている時のみ音が聞こえるという場合は、遮熱板の震える音が原因である可能性があります。

遮熱板は、通常はしっかりと固定されているため、異音を発生させることがありません。

しかし長い間同じ遮熱板を使用していると、だんだんと劣化してきてしまいます。

劣化した遮熱板は固定の力が弱くなって震えるようになるため、その振動音がカラカラという異音となって伝わってきている可能性があります。

上記のように複数の原因が考えられる「カラカラ」音ですが、どれが原因であったとしてもドライバーの方自身で解決するのは困難です。

プロによるパーツの修理や交換が必要となるケースも多いため、近くの整備工場やディーラーに相談するようにしてください。

修理費用は安ければ数千円、最悪30万円ほどになることも…

ここまで解説した通り、マフラーから異音が聞こえる場合は、大抵の場合修理や交換が必要となります。

修理や交換を行う場合、どの程度の費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。

マフラーを溶接修理する場合の費用

マフラーを溶接修理する場合、10,000円以下で修理できるケースもあります。

小さめの穴が開いた程度であれば、数千円で修理できる可能性が高まります。

なお、具体的な費用はマフラーの状態によっても異なります。

マフラーを交換する場合の費用

マフラーの穴が大きすぎて溶接では防げないという場合、修理ではなく交換を行う必要が出てきます。

マフラーの交換にかかる費用の相場は、20,000〜30,000円前後です。

なお、交換を行うパーツがどの程度入手しやすいかによっても費用は大きく変わってきます。

マフラー本体の値段が高めとなっている上に、作業を行う上での工賃もプラスされるため、交換にかかる費用は修理費用を大きく超えることになります。

費用を抑えたい人はリビルト品がおすすめ!

マフラーを交換する人の中には、費用をできる限り抑えて交換したいという方も少なくないでしょう。

なるべく安く交換したいという方には、リビルト品の使用をおすすめします。

廃車となった自動車の中から、まだ利用することができるパーツを取り出して再利用することがあります。

この時取り出されたパーツのことを、リビルト品と呼びます。

「廃車」や「再利用」と聞くと、「クオリティの低い危険なパーツなのでは」と思う方も多いかもしれません。

しかし、リビルト品として再販売されるパーツは、厳しい検査や点検をくぐり抜けてきたもののみとなっています。

また、消耗部品についてはしっかりと交換を行い、分解や洗浄といった作業も行われているため、新品同様のクオリティになっているケースがほとんどです。

費用を抑えたい方は、ぜひリビルト品の使用を検討してみてください。

触媒の不具合の場合最悪80万の修理費用が掛かる

マフラーから異音が聞こえる場合、マフラーの中にある触媒(キャタライザー)というパーツに損傷がある可能性があります。

触媒とは、エンジンから出てくる排気ガス内部の有害物質を酸化還元し、人体に害のない物質に変えてくれるパーツのことです。

触媒は、メインマフラーとパーツの間に位置しています。

触媒が損傷していた場合、交換や修理に30万〜80万円という高価な費用が発生する可能性があります。

特に「カラカラ」という異音が聞こえた場合、触媒の破損が疑われるため、注意しましょう。

触媒は、陶器のようなセラミックという素材によって作られています。

セラミックは欠けやすい素材であるため、何かの拍子で欠けてしまう可能性は十分にあります。

触媒が損傷すると起こる悪影響とは

触媒が損傷している状態で走り続けても、基本的にすぐさま大きな事故につながることはありません。

しかし、触媒が果たしている「排気ガスを無害化する」という機能が失われている可能性があります。

触媒が排気ガスを浄化してくれないと、エンジンから出る有毒な物質を排出しながら走行することになるため、周囲に大きな迷惑をかけてしまいます。

周りだけでなく、ドライバーや同乗者自身に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

環境や人体の安全のためにも、触媒の損傷は早めに対処する必要があります。

触媒の交換が高額になる理由

触媒の交換に多額の費用が発生する理由は、中に使用されている素材にあります。

触媒は、内部にパラジウムという貴金属が使用されています。

パラジウムは1gあたり8,000円で取引されることもある、かなりの希少価値を持った物質です。

こうした価値を持っていることから、交換には大きな費用が発生してしまうのです。

マフラーの不調はプロに任せよう

マフラーに不調があらわれた場合は、自分で対処しようとせず、基本的にプロに任せることをおすすめします。

不調の内容によっては、DIYで直すこともできなくはありません。しかし、プロに比べると修理の質は落ちてしまいます。

修理の方法を誤ると、さらなる故障を招く可能性もあります。

マフラーを自分で修理したことで故障や事故が発生した場合、元々かかるはずだった費用よりもさらに多くの時間や費用がかかる可能性もあります。

そうなっては元も子もないため、確実に直すためにも、すぐに業者への修理交換依頼を行うようにしましょう。

交換時期の目安は7万キロ

安全にドライブを続けるためにも、マフラーの交換時期については事前に把握しておくようにしましょう。

マフラーは、走行距離が7万キロを超えたあたりで交換するのがベストだとされています。

目安となる交換時期が近づいたら、安全のためにも早めに交換を行っておくことをおすすめします。

なお、マフラーの寿命は車によっても異なります。

「どのような道を走っているか」「どのような天候の中で走ることが多いか」といったさまざまな要素によっても、長持ちするかどうかは変わってくるためご注意ください。

交換時期が迫っていなくても、異常が見つかった場合はすぐに修理や交換の対応を行うようにしましょう。

聞き慣れない音や嗅ぎ慣れない匂い、穴や亀裂などがないか、定期的にチェックすることをおすすめします。

交換修理費用の見積もりが高額なら、売却も検討しよう

最後に内容をおさらいします。

マフラーに不具合が発生した場合、不具合が起きた場所によっては数十万という高い費用が発生するケースもあります。

修理や交換にかかる費用が高すぎると感じた場合は、マフラーを直すよりも車を売却したにした方が得であるケースもあります。

特に触媒に異常があった場合、交換にかかる費用が他よりも高くついてしまいます。

現在乗っている車を手放し、新しい車に乗り換えることを検討しても良いでしょう。

車の売却先としては、ディーラー中古車買取業者事故車買取業者の3つがあります。

ただ故障度合いが激しい車は、販路の兼ね合いからディーラー中古車買取業者では値段をつけてもらうのは難しいです。

そんな時は故障車を高く買い取っている専門業者に売却するのがおすすめです。

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