「自動車重量税の還付って一体どういうもの?」
「車を廃車した場合、自動車重量税の還付金はいくらになるの?」
「自動車重量税の還付金の手続きはどうやって行うの?書類はなにが必要?」
自動車重量税の還付や廃車にしたときの還付金について、上記のような疑問をお持ちではありませんか?
当記事では自動車重量税などの還付金の概要や還付される金額、還付の手続きなどについて解説します。
記事を読むことで自動車重量税の詳細が分かり、還付される際いくら返ってくるかの目安を知ることができるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
※今すぐ自動車税、自動車重量税や自賠責保険の還付額を知りたい方は、弊社が提供している還付金シミュレーターをご利用ください。
自動車重量税とは車の重さに応じて支払う税金
自動車重量税とは、車の重さに応じて発生する税金のことで、車検を通す際に車検費用とまとめて支払っています。
ちなみにここでいう「重さ」は、車両重量のこと。
車検証には車両重量と車両総重量の2つが記載されているので、間違わないようにしましょう。
車両重量と車両総重量の違いは、人が乗った時の重量であるかどうかにあります。
一方車両総重量とは、乗車できる定員分の人間の体重(一人55kgとして計算する)を車両重量に加えた重さのことです。
自動車重量税は新車登録から13年・18年で課税
自動車重量税は、新規登録から13年・18年が経過すると金額が上昇します。
金額が上がる理由は、環境問題が深く関わっています。
年式の古い車は、最近の車よりも排出するガスが環境に悪影響を与えやすいとされています。
したがって地球温暖化などの環境破壊を引き起こさないためにも、古い車は重課される仕組みです。
上記のような事情があるため、環境に悪影響を与えにくいハイブリッドカーや電気自動車のようなエコカーについては13年・18年が経過しても重課されません。
自動車重量税の金額は、以下の表の通りです。
重量 | 12年まで | 13年経過 | 18年経過 | |
自家用車 (軽自動車以外) |
0.5t | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
〜1t | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | |
〜1.5t | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | |
〜2.0t | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | |
〜2.5t | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | |
〜3.0t | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | |
軽自動車 | 重さによる違いはなし | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
自分の車の自動車重量税はいくらなのか、ぜひチェックしてください。
自動車重量税の還付額の計算方法
還付を受けることになった場合、具体的にいくらくらいの還付金が受け取れるのでしょうか。
廃車にすることでいくら還付金が戻ってくるのかは、以下の計算式を元に算出することが可能です。
還付金額=納付された自動車重量税額×車検残存期間÷車検有効期間
上記の「車検残存期間」とは、大体の場合、永久抹消登録(解体返納)した翌日から車検証の有効期間の満了日までの期間を言います。
わかりやすいよう、ひとつ具体例を用いて実際に計算を行ってみます。
新規登録から10年経っているプリウス(車両重量1.0t超1.5t以下)を廃車する場合の還付額について考えてみましょう。
プリウスの自動車重量税は15,000円。車検残存期間が5ヶ月で車検有効期間が2年(24ヶ月)であった場合、以下のような式となります。
15,000円×5ヶ月÷24ヶ月=3,125円
よって、自動車重量税の還付金額は3,125円です。
【超簡単】還付金を計算する魔法のツール
還付金の計算方法は分かりましたが、いざ計算しようとすると面倒ですよね。
簡単に具体的な還付金を知りたい方は、冒頭でも紹介しましたが当サイトのツールを利用すると必要事項を入力するだけで還付金を算出してくれます。
還付金がどのくらいになるのか知りたい方は、ぜひ一度お試しください。
ツールは、以下のリンクから利用できます。
還付金シュミレーターに、以下の情報を入力しましょう。
- 廃車時期
- 車検満了月
- 排気量
- 車両重量
すると、一瞬でそれぞれの還付金の具体的な金額が表示されます。
※なお自動車保険は、プランによって解約返戻金が異なります。
したがって自動車保険に加入している場合は、加入保険会社へお問合せください。
自動車重量税の還付の手続き・必要書類
前半でも触れましたが、自動車重量税はただ車を廃車にするだけでは受け取れません。
還付してもらうための手続きが必要となるため、忘れずに行う必要があります。
ここからは自動車重量税の還付の手続きや必要書類を紹介していきます。
自動車重量税の還付手続きに必要な書類
還付を行う上で必要となるものは、以下の通りです。
【還元を行うときに必要なもの】
- 自動車重量税還付申請書
- 本人確認書類
また、所有者本人以外の人が還付申請の手続きを行う場合、以下も必要となります。
【所有者本人以外が還元申請を行う場合】
- 代理申請に係る委任状
- 代理人の押印(還付申請書に押す)
さらに所有者本人以外の人が還付金を受け取ることになった場合、以下のものも必要となります。
【所有者本人以外が還元金を受け取る場合】
- 代理受領に係る委任状
- 所有者本人による自署と押印
自動車重量税の還付申請を行う方法
還付申請を行う前に、まずは車の解体を実施しましょう。
解体を依頼し、業者から「解体した」という連絡を受けたら、還付手続きが実施できます。
「解体を事由とする永久抹消登録申請」もしくは「解体届出」の手続きの際に、還付申請書を運輸支局などの窓口に提出してください。
運輸支局などで手続きが完了されると、提出された還付申請書が所轄税務省へと引き継がれます。
その後税務省にて、還付金を正しく支払うための審査などが実施されます。
上記のようにさまざまな処理が行われるため、すぐに振り込まれるわけではないという点については覚えておくようにしましょう。
還付金が振り込まれるまでにかかる期間は、2ヶ月半程度です。
自動車重量税の還付金の受け取り方
ちなみに還付金の受け取り方法は、以下の2つから選択することが可能です。
- ゆうちょ銀行の各店舗もしくは郵便局に行って受け取る
- 預貯金口座へ直接振り込んでもらう
銀行に振り込んでもらう形であれば、直接窓口に足を運ぶ必要がありません。
手間をかけたくないという方は、直接振り込んでもらいましょう。
なおインターネット専用銀行の場合、一部を除くほとんどの銀行で還付金の受け取りが行えません。
受け取りに対応していなかった場合は、店舗や郵便局で受け取る方法を選択する必要があります。
自身の口座が受け取りに対応しているか気になる方は、一度銀行に問い合わせてみてください。
車を手放すベストなタイミングが知りたい方は廃車や売却は3月までに!自動車税の還付とお得な買い替え方法の記事も併せてご参照ください。
還付金を受け取る上での注意点
上記では、自動車重量税の手続き方法や具体的な金額の算出ツールについて紹介してきました。
還付金を受け取る上では、いくつか注意すべきポイントが存在します。
注意点について知らないまま還付金を受け取ろうとした場合、金銭面で損をしたり、還付されると思っていたお金が還付されなくてショックを受けたりする可能性も。
受け取りを行う前に、以下の2つの注意点について必ず目を通しておくようにしましょう。
- 一時抹消登録では自動車重量税の還付はされない
- ディーラーに廃車を依頼するとお金がかかる場合がある
それぞれの詳細については、以下で詳しく解説していきます。
一時抹消登録では自動車重量税の還付はされない
一時抹消登録を行った場合、自動車重量税の還付は行われません。
廃車手続きには「一時抹消登録」と「永久抹消登録」という2つの種類が存在します。
一時抹消登録とは、一時的に車の使用をやめる手続きのこと。
あくまでも一時的であるため、一時抹消登録を行う場合、車は解体しないことになります。
一時永久抹消登録とは、その車を永久に使わない場合に行う手続きのことです。
永久抹消登録は、車の解体を実施してからでないと行えません。
「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」によると、自動車重量税を還付してもらう場合、「車が適正に解体されること」が必須条件となっています。
参照:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について02
したがって解体を行わない一時抹消登録では、自動車重量税を受け取ることができないのです。
軽自動車の場合は呼び方が異なる
軽自動車の場合は、それぞれの正式な呼び方が変わってきます。
軽自動車において一時抹消登録にあたるものは、「自動車検査証返納届(一時使用中止)」です。
永久抹消登録については、「解体返納」と呼ばれています。
ここで、平成17年の1月よりスタートされた制度「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」の内容を確認してみましょう。
当制度によると、「自動車リサイクル法に基づいて使用済自動車が適正に解体され、なおかつ還付申請が行われた場合に、車検の残存期間に相当する自動車重量税額が還付される」とされています。
つまり自動車重量税額の還付を受けたいのであれば、車を解体する必要があるということです。
解体を実施しないで一時抹消登録を行っても自動車重量税の還付金を受け取ることはできません。
還付を受けたいのであれば、車の解体が必須となる永久抹消登録を行うようにしましょう。
ディーラーに廃車を依頼するとお金がかかる場合も
廃車をディーラーに依頼した場合、金銭面で大きく損する可能性があります。
「廃車にしてほしい」とドライバーに車を渡された場合、ディーラーはその車を使って利益を出すことができません。
むしろ車を解体したりレッカーを手配したりしなければならないため、大きな費用が発生することになるでしょう。
利益が出ない上にお金のかかる作業を無料で引き受けていると、ディーラーは赤字になってしまいます。
したがって商売を成り立たせるために、ディーラーはドライバーに対して1万円ほどの費用を請求することになるのです。
ディーラーは廃車で利益を出せませんが、廃車買取業者であれば廃車の中にあるパーツなどを再販し、利益を得ることができます。
利益を出せるため、ドライバーが費用を請求される心配もありません。
したがってお得に車を廃車にしたいのであれば、廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。
廃車買取業者の詳細については、後ほど詳しく解説します。
還付金を多く受け取るには車を早く廃車することがカギ
自動車重量税の還付金を受け取る際の注意点についてわかったところで、最後にひとつ知っておくべきことについて紹介します。
それは、「還付金を多く受け取りたいのであればできる限り早く廃車にすべきである」ということです。
とはいえ、廃車にするための手続きは決して簡単ではありません。
特に不慣れな方の場合、はじめはネットの情報などを頼りに手探りで作業を進めることになり、手間も時間もかかるでしょう。
自分の足で運輸支局などに出向いて手続きを実施することになるため、毎日忙しい方にとって手続きは大きな負担となります。
一時抹消登録ならまだしも、永久抹消登録となると車の解体まで行わねばなりません。
解体業者を探して解体を実施してもらう場合、お金や時間がさらにかかりやすくなる上に、心理的なハードルも高まるでしょう。
「早く廃車にしないといけないのは分かってるけど、それでも手続きのことを考えると腰が重い…」
そうお悩みの方におすすめなのが、廃車買取業者がおすすめです。
次の項目で詳しく紹介していきます。
廃車買取業者に任せる方法がおすすめ!
廃車買取業者は廃車手続きや還付金の受け取りといった作業に慣れているため、安心して任せられます。
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車の引き取りから解体、廃車手続きまで、廃車にする上で発生する面倒な作業をすべてお任せいただくことが可能です。
さらに廃車買取業者に廃車を売却した場合、車についた買取金を受け取れる可能性もあります。
「買取金と言っても、自分の車は古いし壊れているところもあるから、いい値段はつかないだろうし…」
そう思っている方も、ぜひ一度査定を受けてみてください。
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事故車買取のタウでは、車自体の価値が低くても高価買取が期待できます。
タウではお売りいただいた車を解体することで、鉄やアルミの資源として再利用する販路を持っているためです。
中古車買取業者などとは査定の基準が異なるので、他の業者では買取額がつかないような車であっても、良い値段をつけられる可能性があるのです。
更に、買取額の他に車検期限が残っている車両であれば重量税の還付を受け取っていただける様に代理で申請を行う事もできます。
面倒な廃車の手続きをカットして楽に自動車重量税の還付を受けつつ、買取金額という臨時収入も得たいという方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
今回は自動車重量税の還付金について説明しました。
還付金を受け取るには早めに手続きすることがおすすめです。
とはいえ、自動車重量税の還付金を受け取るための手続きは面倒ですよね。
手続きに戸惑ってしまったり、面倒だと感じてしまったりした場合はタウにお任せください。
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