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事故車の見分け方|中古車購入時の落とし穴と騙されないコツを紹介

中古車販売における事故車の見分け方を解説する記事のイメージ画像です。

中古車購入の際に「事故車かどうかの見分け方が知りたい」と考えたことはありませんか。

結論から申し上げると、事故車かどうかは「車両の状態が記載されている書類」や「車の外装部」を確認して判断します。

事故車かどうかを見分けるうえで、一つ知っておかなければ損をしてしまうポイントをまずは紹介いたします。

自動車業界では、事故に遭ったことがある車でもフレーム(骨格)部分を損傷していなければ「事故車」ではなく、「事故歴がある車」という扱いで、修復歴なしと判断されます。

そのため、インターネットで中古車の販売情報を検索する際に「修復歴なし」で条件を絞り込むと、無事故車だけではなく事故歴・交換歴・修理歴などがある車も表示されます。

修復歴以外の経歴は告知義務がないので、事故に遭ったことがある車かどうかを検索段階で絞り込むことはできません。

事故歴がある車は、縁起が悪いことや性能面が心配という理由から、購入を避けたいと考える人は多いことでしょう。

しかしながら、事故歴は説明されない場合が多く、見分けるには確認するべきポイントを押さえておく必要があります。

次の章で事故車と事故歴がある車の見分け方をそれぞれ紹介いたします。

▼よく間違われる用語
・「事故歴」とは、事故や災害に巻き込まれた経歴を示す。告知義務はない。
・「修理歴」とは、損傷箇所や程度を問わず車を修理した経歴を示す。告知義務はない。
・「交換歴」とは、部品の交換を行った経歴を示す。告知義務はない。
・「修復歴」とは、車の骨格部位を破損または修理した経歴を示す。告知義務がある
小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

事故車と事故歴を見分けるコツ

冒頭でお伝えした通り、事故に遭っている車でも事故車の定義に該当しない部位の修復や交換であれば、「修復歴なし」と判断されます。

この章では、「事故車」と「事故歴のある車」を見分ける方法について紹介します。

ただし、自分で見分けるのに自信がない人は、信頼性の高い中古車販売店からの購入や車の知識が豊富な人に同行を依頼することをお勧めいたします。

また、試乗して走行状態やハンドル操作が問題ないかを確認することが重要です。

日本の乗用車はフレームが一体化している構造を採用しています。

そのため、事故の影響でフレーム部分が損傷またはゆがむと、真っすぐ走行することが難しく、違和感を感じるでしょう。

事故車(修復歴車)の見分け方2選

事故車(修復歴車)の見分け方は大きく分けて2つあります

詳しい見分け方は、下記記載の表のとおりです。

見分け方 具体的手段 内容
車両情報の確認 査定表 車の状態の総合評価や内装・外装の詳しい評価が記載

総合評価点が「R」と記載されている

車両状態証明書 日本自動車査定協会(第三者機関)が発行する車の状態の証明書

総合評価点が「R」もしくは「0」で表記されている

車の外装部の確認 パーツ同士のすきまのかたより 各ドアやバンパー、ボンネットなど事故で損傷しやすい部品と骨格部位の間に不自然な隙間や歪みが生じている
車の塗装の状態 修復歴がある車は基本的に板金塗装が行われている

塗装ムラやハゲ、不自然な艶などがないか確認する

上記2つの見分けポイントで、「事故車に該当しない」と判断した場合は、保証期間の長さも確認しておきましょう。

保証期間が短い場合は、売れ残りの可能性や保証期間を過ぎて故障した際に高額な修理費用がかかる恐れがあります。

では、それぞれの見分け方について詳しく解説していきます。

〇車両情報の確認

事故車は、走行性能が著しく低下するうえに安全性も損なわれるため、売買時には告知義務があります。

査定表など車の状態を記載する証明書には、必ず「R」もしくは「0」と表記されます。

これらの記号は、「修復歴あり」を意味し、車のフレームを損傷または交換している修復歴車(事故車)である証明です。

修復歴車(事故車)の定義については、こちらをご確認ください。

査定表が掲載されていない車に関しては、内部部品に問題が生じている可能性を考慮して、販売員に査定表を見せてもらえるか尋ねてみましょう。

仮に販売員が検査表や査定表を見せてくれない場合は、購入者に隠したい問題を抱えている可能性が考えられます。

購入後のトラブルを避けたい方は、その業者からは購入しないことをおすすめいたします。

〇車の外装部の確認

車の外装部分で事故車かどうかを判断する場合は、以下の点に注目しましょう。

  • パーツ同士の間にできた不自然なすきまやゆがみ
  • 塗装ムラや塗装ハゲ
  • 不自然な艶(光沢)

また、外装部で気になる箇所がある場合は、整備記録簿を確認するようにしましょう。

整備記録簿とは、車の整備状況を記録するためのもので、定期点検の内容や過去に行った修理・交換歴を把握することができます

ここまでで事故車の見分け方についてお伝えしました。

事故車は、走行性能や安全性に問題が生じている可能性が高く、安価であっても基本的には購入を避けたほうが良いでしょう。

事故車のデメリットに関しては、詳しくは「事故車のデメリットを理解しよう!安全に中古車を購入するためのガイド」の記事で解説しております。

事故歴がある車の見分け方3選

事故に遭ったことがある車の見分け方は、以下の3つがあります。

  • 車両情報を確認
  • 外装部の塗装ハゲや傷、交換歴を確認
  • 内装部の汚れやにおいなどを確認

1つ目の車両情報に関しては上記の章でも解説いたしましたが、「事故車」と異なり「事故歴」には告知義務がなく査定表や検査証に明確な記載はありません

下記の表は、日本自動車査定協会と他2団体が公開する基準をまとめたものです。(一部抜粋)

評価点 走行距離 内装評価 備考
S 1万km以内 A 年式が1年以内でほとんど無傷、無補修であるもの

→新古車

6 3万km以内 A 年式が2年以内でほとんど無傷、無補修で加修の必要がないもの

エンジンおよび足回り関係が良好であること

5 5万km以内 A 目立たないキズやへこみはあるものの軽微な補修をすることで6点に準ずるもの

エンジンおよび足回り関係が良好であること

4.5 10万km以内 B キズ、へこみが多少あるものの、軽微な補修をすることにより5点に準ずるもの

ボルト取り付けの外板パネルの交換は1パネルまでで仕上げが良好なもの

R 「修復歴車」(事故車)

→走行距離や内外装の評価は関係なく、フレームを修復している車は全てこの評価点が付く

備考欄に記載している通り、査定表の総合評価が「S点」もしくは「5〜6点」の場合は、無事故車である可能性が高いと言えます。

何故なら、5点以上の評価点は、傷や補修跡が殆どなく、非常に状態が良い車である証だからです。

ただし、購入してから交換跡やパーツの歪みに気が付いたという事例が度々ありますので、実際に自分の目で外装部や内装部を確認することが大切です。

2つ目の事故車かどうかを外装部で確認する時のポイントとしては、以下の通りです。

部位 確認ポイント
ドア ドア本体や付近の塗装にムラやハゲが見られないか

ドアとボディをつなぐボルトの色や形状に違いはないか

フェンダー フロントフェンダーとヘッドライトのすきまがかたよっていないか

ボディとの色に違いはないか

トランク トランク内のボルトの色や形状に違いはないか
ヘッドライト付近 フロントフェンダーとヘッドライトのすきまがかたよっていないか
エンジンルーム ボディと接続するボルトの色や形状に違いはないか
足回り系パーツ タイヤの軸ずれが発生していないか

ホイールベース(前輪から後輪までの距離)が正常範囲内であるか

事故により部品を交換または修復した場合、特定部分の塗装や交換パーツが目立つことが良くあります。

車の前面やドア付近は事故による被害を受けやすい部位であるため、上記のポイントを意識して確認してみましょう。

また、事故にあった車は衝撃や急ブレーキの負荷が足回りにかかっているので、試乗して走行性能を確かめることも大切です。

特にホイールベース(前輪から後輪までの距離)がゆがむとハンドル操作に影響し、直線走行が難しくなります

3つ目の内装部に関しては、汚れ(例:身体をぶつけた際の出血)や焦げ臭い匂いがないかを確認しましょう。

仮に異臭がした場合、事故によりエンジン内部品が損傷している可能性やエアバックが作動した可能性が考えられます。

また、事故の衝撃によりシートベルトの巻取り機能に不具合が生じている可能性もありますので、シートベルトなども確認すると良いでしょう。

インターネットで中古車を探す時の注目ポイント

中古車を購入する場合、インターネットでお目当ての車種や条件を設定して中古車情報を確認しておられる人が多いでしょう。

そこで、ネット上で中古車を掲載している5社を比較し、中古車を探すときの注目ポイントをご紹介いたします。

各社の絞り込み機能について表にまとめてみました。

カーセンサー goo.net 価格.com ネクステージ ガリバー
修復歴なし 仕入れ段階で弾く
車両評価書 ✖ ※₁
保証サービス ✖ ※₂ ✖ ※₂
360°カメラ
メーカ―系販売店 ✖ ※₃ ✖ ※₃
ワンオーナー
定期点検記録簿

※₁各詳細ページには記載あり
※₂保証サービス自体はある
※₃サービスサイト(A~C社は中古車販売情報のまとめサイト)

【事故歴がない車を絞り込む時の要素】

  1. 事故歴の有無を確認
    「修復歴なし」と「車両評価書あり」の項目でまずは絞り込みましょう。
    告知義務がない事故歴を、素人目線で判断することは難しいです。
    そのため、専門家の車両評価は最も参考にするべき情報です。
  2. 360度画像の有無を確認
    車内外の状態を全方位自由に確認できる画像付きの案件に絞り込みましょう。
    掲載サイトにより異なりますが、角度や表示サイズを自由に操作できます。
  3. 点検整備記録簿の付属を確認
    性能や安全性を把握したい人は「点検整備記録簿」がある案件で絞り込みましょう。
    点検整備記録簿は、過去に行われた全ての整備記録が記載されています。
    修理箇所や交換部品などの有無も確認できます。

なお、上記記載の要素で絞り込む場合、価格が高騰する可能性表示される案件が大幅に減少することが考えられます。

そのため、あなたの絶対条件(車種や予算など)と上記に挙げた要素を組み合わせて案件を絞り込み、状態の良い車を見極めてください。

また、販売価格が高価であっても中古車購入でのトラブルを回避したい方は、信頼性の高いメーカー系列の販売店で絞り込むと良いでしょう。

ただし、インターネットに掲載されている中古車販売情報では、顧客にとってマイナスな情報の記載がなかったり、細かい傷や補修跡が画面越しではわかりにくかったりします。

そのため、実際にお店に足を運び、あなたの目で車の状態を確認することが大切です。

優良中古車の見つけ方!車両状態証明書付きがおすすめ

状態が良い中古車を購入したい人は、日本自動車査定協会など第三者機関が発行する車両検査証明書車両検査証明書付きの中古車がおすすめです。

これらの証明書は、販売元ではなく第三者機関による厳しい審査を突破した品質が良い車に与えられ、その車の状態が一目で分かるので、非常におすすめです。

車内外にあるキズや凹みを確認するだけでなく、補修跡や修復歴の有無も的確に判断します。

車両状態証明書 車両検査証明書
日本自動車査定協会が発行する車両状態証明証の見本画像です。

参考:車両状態証明書事業

車両検査証明書の見本です。

参考:車両検査証明書とは|トヨタ

※1⃣項目ごとの評価,2⃣総合評価点,3⃣修復歴の有無,4⃣見取り図

各証明書に記載されている、総合評価の基準は”事故歴がある車の見分け方3選”の章でご紹介した表をご確認ください。

また、証明書付きの車は保証内容が手厚いものも多く、万が一故障した場合でも保証期間内であれば無償で修理してくれることもあります。(一部部品除く)

証明書付きの車は、一般的な中古車と比べて高く販売価格が設定されていますが、中古車を購入した経験がない人や中古車トラブルを避けたい人には非常におすすめです。

事故車と知らずに購入した場合は契約の取り消しが可能

修復歴車であるにも関わらず、購入時に記載や説明がなかった場合、消費者契約法の「不実告知」に基づき、契約の取り消しができる可能性があります

他の章でもお伝えした通り、事故車は車の安全性に大きな影響を与えるので、売買時に告知義務があります。

ただし、申請可能な期間は契約時から5年以内に限ると定められているので、期間適用内であるかの確認が必要です。

ちなみに、多くの人が勘違いしやすいドアやヘッドライトなど車の骨格部位以外の部品の交換や修理にはこの法律は適用されません。

詳しくは「事故車の定義を知ろう!修復歴の判断基準と賢く高く売るコツとは?」の記事をご確認ください。

まとめ

本記事では、事故車と事故歴の違い、それぞれの見分け方を解説いたしました。

そもそも中古車として売られる車は、基本的に以下に挙げるような状態の悪い車が多く、新車と比べると性能は非常に下がります

  • 年式が10年、走行距離が10万kmを超過している
  • 事故歴や修理・交換歴がある

中古車を購入する場合は、販売員に車両情報や状態を細かく確認するだけでなく、中古車購入における注意点を把握しておくことがトラブルを回避する上で大切です。

また、中古車は下回りの錆びつきや、内部パーツの劣化・故障なども考えられるため、実際に店舗で試乗することがおすすめです。

もしお手元の車を手放そうと考えている場合は、事故車買取のタウにお任せください。

弊社では、世界125カ国に販路を所持しており、事故歴や修復歴がある車でも高く買い取らせていただくことができます

下記のフリーダイヤルからお電話orオンラインでお気軽にお問い合わせ・ご相談ください!

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

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