「自賠責保険の還付って一体なんのこと?」
「廃車した場合、自賠責保険の還付金はいくらもらえるの?」
「自賠責保険の還付の手続き方法や必要書類は?」
自賠責保険の還付について、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
車を廃車にすることで、自賠責保険の還付を受けることが可能。
しかし還付を受けるためには、手続きを行う必要があります。
手続きに不備があると、支払われる還付金が減少する可能性も。
そこで当記事では、自賠責保険の還付の概要や金額、手続きの方法などについて解説します。
金額については一目でわかる早見表も掲載していますので、こちらも参考にしてください。
記事を読むことで、あなたが受け取れる自賠責保険の還付金の額がわかり、手続きもスムーズに進められるようになるでしょう。
その他、廃車手続きに必要な書類については【ケース別】廃車手続きに必要な書類や書き方を徹底解説!の記事も併せてご参照ください。
自賠責保険とは?
自賠責保険とは、公道を運転する場合に加入がマストとなる保険のことです。
正式名称は「自動車損害賠償責任保険」であり、加入が義務であることから「強制保険」とも呼ばれます。
以下からは、自賠責保険の具体的な概要、および廃車にした際に受けられる還付について詳しく解説します。
走行に必要な強制保険
自賠責保険とは、車を所有している人が必ず入る必要のある損害保険のことです。
当保険は対人事故のみが補償対象となっており、物損事故には対応していません。
交通事故があった際、加害者が負う経済的負担を補填するために用意されています。
どこの保険会社で加入したとしても、保証内容や値段に違いがないという点も特徴です。
自賠責保険は、車検を受けた際に業者側で更新されたり、車を購入した際自動的に加入していたりするケースもあります。
したがって、ドライバー本人が気づいていない間に加入・更新されていた、という場合も多いでしょう。
加入が必須となっていることもあり、自賠責保険に入っていないと車検を受けることができない仕組みとなっています。
車を廃車すると還付を受けられる
車を廃車にすることで、自賠責保険の還付を受けることができます。
還付とは、本来よりも多めに払ってしまったお金が戻ってくるシステムのこと。
自賠責保険では、前払いで保険料を支払っています。
車を廃車にした場合、前払いしていたお金の一部が余分に払ったものとなるため、ユーザーに返金されるのです。
なお還付という言葉は本来税金に使われるものであるため、正しくは解約払戻金(解約返戻金)となります。
廃車手続きには一時抹消登録と永久抹消登録の2種類がありますが、自賠責保険の場合はどちらを行っても還付されるためご安心ください。
ただし自賠責保険の還付金は、全員が必ずしも戻ってくるとは限りません。
保険の残り期間が1ヶ月未満の場合、お金は返ってこないためです。
残り月数は、「有効期限の最終日」から「解約手続きを実施した日」を引くことで算出できます。
いくら還付されるのか・そもそも還付を受けられるのかについて、今一度チェックを行ってみましょう。
【早見表】自賠責保険の還付額でチェック
上記では、自賠責保険の概要と還付金について解説しました。
大まかな内容についてわかったところで、「では具体的にいくらくらい受け取れるのか」と気になってきた方も多いでしょう。
そこでここからは、自賠責保険の具体的な還付額について紹介していきます。
自賠責保険の還付額は、以下のような要素によっても異なります。
- 用途(自家用車や社用車)
- 自賠責保険に加入した時期
ちなみに自賠責保険は、近年安くなりつつある状況に。
これは、自動車事故の件数が少なくなっていることが背景にあります。
以下は、令和3年4月1日以降に自賠責保険(24ヶ月・25ヶ月契約)に加入・更新した際の解約払戻金を表にしたものです。
残り月数 | 還付金額/自家用普通車(円) | 還付金額/軽自動車(円) |
24ヶ月 | 14,780 | 14,500 |
23ヶ月 | 14,150 | 13,890 |
22ヶ月 | 13,530 | 13,280 |
21ヶ月 | 12,910 | 12,670 |
20ヶ月 | 12,290 | 12,060 |
19ヶ月 | 11,670 | 11,450 |
18ヶ月 | 11,040 | 10,840 |
17ヶ月 | 10,420 | 10,230 |
16ヶ月 | 9,800 | 9,620 |
15ヶ月 | 9,180 | 9,010 |
14ヶ月 | 8,550 | 8,400 |
13ヶ月 | 7,930 | 7,790 |
12ヶ月 | 7,310 | 7,180 |
11ヶ月 | 6,700 | 6,580 |
10ヶ月 | 6,090 | 5,980 |
9ヶ月 | 5,480 | 5,390 |
8ヶ月 | 4,870 | 4,790 |
7ヶ月 | 4,260 | 4,190 |
6ヶ月 | 3,660 | 3,590 |
5ヶ月 | 3,050 | 2,990 |
4ヶ月 | 2,440 | 2,390 |
3ヶ月 | 1,830 | 1,800 |
2ヶ月 | 1,220 | 1,200 |
1ヶ月 | 610 | 600 |
保険期間 | 保険料/自家用普通車(円) | 保険料/軽自動車(円) |
25ヶ月 | 20,610 | 20,310 |
24ヶ月 | 20,010 | 19,730 |
自分の場合はいくら程度返ってくるのか、ぜひチェックしてみてください。
沖縄の自賠責保険の還付金は低い
上記では、自賠責保険の具体的な還付額について紹介しました。
例外として沖縄県は、他の都道府県よりも自賠責保険の還付金が安くなっているという点について知っておきましょう。
還付金だけが安いわけではなく、そもそもの保険料が安くなっているのです。
保険料が安い理由
保険料が安い理由は、主に2つあります。
- 自動車事故があまり発生しない
- 自動車保険の加入率が低い
上記の理由になります。では、その理由を紹介していきます。
自動車事故があまり発生しない
1つ目は、自動車事故があまり発生していないためです。
沖縄県は、他の都道府県と比較して事故の発生件数や発生率が少なめとなっています。
先ほど、「日本は近年事故が減っていることから保険料も安くなっている」と解説しました。
事故が少ないと保険料が安くなるため、沖縄県も自賠責の保険料や還付金が安くなっているのです。
自動車保険の加入率が低い
2つ目の理由は、自動車保険の加入率が低いためです。
沖縄県は、任意保険の加入率が全都道府県でワースト1位となったこともある県。
沖縄は人と人との繋がりが強いため、事故が起きた際に自動車保険を使わず、話し合って解決することも多いというのが要因だと考えられます。
保険に加入している人が少なく、保険金を支払うことのリスクが低いことから、保険料を下げているのでしょう。
ちなみに自賠責保険だけでなく、任意保険についても安めな傾向にあるのが沖縄の特徴です。
沖縄の中でも、本島か離島かによって自賠責の保険料は異なってきます。
沖縄本島における自賠責保険(24ヶ月・25ヶ月契約)の還付額は、以下の表の通りです。
保険期間 | 保険料/自家用普通車(円) | 保険料/軽自動車(円) |
25ヶ月 | 20,610 | 20,310 |
24ヶ月 | 20,010 | 19,730 |
残り月数 | 還付金額/自家用普通車・軽自動車共通(円) |
24ヶ月 | 5,420 |
23ヶ月 | 5,190 |
22ヶ月 | 4,960 |
21ヶ月 | 4,730 |
20ヶ月 | 4,500 |
19ヶ月 | 4,280 |
18ヶ月 | 4,050 |
17ヶ月 | 3,820 |
16ヶ月 | 3,590 |
15ヶ月 | 3,360 |
14ヶ月 | 3,140 |
13ヶ月 | 2,910 |
12ヶ月 | 2,680 |
11ヶ月 | 2,460 |
10ヶ月 | 2,230 |
9ヶ月 | 2,010 |
8ヶ月 | 1,790 |
7ヶ月 | 1,560 |
6ヶ月 | 1,340 |
5ヶ月 | 1,120 |
4ヶ月 | 890 |
3ヶ月 | 670 |
2ヶ月 | 450 |
1ヶ月 | 220 |
保険期間 | 保険料/自家用普通車・軽自動車共通(円) |
25ヶ月 | 10,870 |
24ヶ月 | 10,650 |
自賠責保険の還付の手続き方法
ここまで、自賠責保険の具体的な還付金額について解説してきました。
還付される金額についてはわかったものの、具体的な申請方法が分からなければそのお金を受け取ることもできませんよね。
そこで以下からは、還付を受けるための具体的な手続きの方法などについて紹介していきます。
手続きの方法は、大きく分けて2つあります。
郵送する方法
1つ目は、郵送する方法です。
こちらはポストに書類を入れるだけで済むため、店舗まで足を運ぶ必要がありません。
楽に手続きを済ませたい方におすすめです。
郵送する方法の場合、まずは以下の書類を用意しましょう。
- 自賠責保険証明書
- 車の廃車もしくはナンバープレートの返納を証明できる公的書類
- ステッカー(保険標章)※車検対象外の車・バイクのみ
- 保険契約者本人であることを示す確認書類
- 自動車損害賠償責任保険承認請求書
参照:https://www.ms-ins.com/contractor/procedure/jibaiseki/etc/confirm03.html
以上の必要書類が用意できたら、「お客さま自賠責サポートデスク」に送りましょう。
郵送し終えたら、すべきことはこれで完了です。
あとは会社側で手続きが実施され次第、保険料を返金する旨を伝える書類が返送されます。
なお何かしらの事情で問い合わせることになった場合、自賠責保険の証明書番号や保険契約者名、住所といった情報を申告する必要が出てきます。
万が一問い合わせすることになった際スムーズに対応できるよう、自動車損害賠償責任保険承認請求書をコピーしておくか内容をメモしておくのがおすすめです。
営業店へ依頼する
2つ目の方法は、営業店へ依頼するというものです。
来店の必要があるため、郵送よりは手間がかかりやすくなるでしょう。
しかし実際のスタッフと顔を合わせて手続きが行えるため、安心して解約を行える可能性が高まります。
当方法の場合、以下のものが必要となります。
- 自賠責保険証明書
- 車の廃車もしくはナンバープレートの返納を証明できる公的書類
- ステッカー(保険標章)※車検対象外の車・バイクのみ
- 保険契約者の印鑑
- 保険料の返還先となる口座の情報がわかるもの
- 本人確認書類(返還先の口座名義が保険契約者本人でない場合)
上記の書類を持って営業店へ行き、スタッフの指示に従って解約手続きを進めてください。
保険料が返還されるまでにかかる期間は、解約書類を会社側が受け付けてから2週間前後です。
ただし書類に不備があった場合、さらに時間がかかる可能性も。
不備が発見され、後日改めて適切な書類を送付することになった場合、解約日が遅くなるリスクがあります。
そうなれば、還付される額が減るケースもあるでしょう。
お金を1円でも多く受け取るためにも、書類に不備がないかしっかりとチェックしてから送ったり渡したりすることをおすすめします。
プロに任せると自賠責保険の還付を含んだ買取金を受け取れる
上記では、自賠責保険を還付してもらうための具体的な手続きについて解説しました。
還付手続きはほとんど実施する機会が無いため、行うのが初めての方も多いでしょう。
手続き自体も煩雑で手間がかかるため、これを一人で行うとなるとどうしても億劫さや不安を感じますよね。
上記でも解説した通り、書類に不備があった場合、書類が返送されて解約できる日がどんどん後になっていく可能性があります。
前半でも触れましたが、保険の残り期間が1ヶ月未満となると、自賠責保険が還付されなくなってしまいます。
解約日が遅くなりすぎた結果、返ってくるはずだったお金が返らなくなってはショックですよね。
自賠責保険の還付に関する手続きだけでなく、廃車に関する手続きも面倒なものが多くあります。
ドライバーの方だけでレッカーの手配・車の解体・一時抹消登録もしくは永久抹消登録といったことを行うとなると、手間も時間もかかるでしょう。
還付手続きや廃車手続きを楽かつ間違いなく進め、確実に還付金を手に入れたい方におすすめの選択肢があります。
それは、廃車買取業者に依頼するというものです。
廃車買取業者は廃車に関するプロであるため、廃車手続きはもちろん、自賠責保険の還付を受けるための手続きについても豊富な知識を持ち合わせています。
廃車買取ならタウにお任せ!
当サイト廃車買取のタウも、廃車買取業者のひとつ。
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さらに、手間がかからないだけでなくお金の面でも得できるのが廃車買取のタウ。
お売りいただいた車に査定金額がつけば、還付金に加えて買取金まで受け取れます。
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