「車のエンジンがかからなくなってしまった」
「故障して車が動かないので処分したい」
「車検切れで走れない車はどうすればいい?」
このような車が動かせない状況でも、買取に出すことができます!
さまざまな理由で動かない・動かせない車は不動車と呼ばれます。
不動車は修理にお金がかかってしまうことも多いほか、そのまま保管し続けると場所をとるうえに自動車税を払わなければならないというデメリットがあります。
本記事では、そんな不動車を売却すると実際にいくらになるのかや、買取業者の選び方、高く売るコツについて解説。
参考にしていただくことで、処分に困る不動車をお得に手放す方法が具体的にイメージできるでしょう。
不動車(動かない車)も買取してもらえる!
不動車は買取してもらうことが可能です。
車は動かなくなっても、修理をして中古車として販売する、海外へ向けて販売する、パーツごとに分解して販売するなどで再利用することができます。
つまり、このような販路を持っている業者であれば不動車にも高額な買取価格 をつけてくれるのです。
業者によっては出張査定を行っていたり、保管場所までレッカーで引き取りに来てくれることも。
そのため、動かないからといって車の売却を諦める必要はありません。
不動車(動かない車)の実際の買取価格
それでは、実際にどんな不動車がいくらで買取されているのかを見てみましょう。
以下は、事故車買取のタウで実際に買い取った車です。
買取金額はもちろん、車種や年式も記載しているので、あわせて参考にしてみてください。
スズキ ジムニー 2022年式 66万円
- 車種:ジムニー
- 年式:2022年
- 買取金額:66万円
- 状態:横転(左右・上にダメージあり)
フォルクスワーゲン ティグアン 2020年式 80万円
- 車種:ティグアン
- 年式:2020年
- 買取金額:80万円
- 状態:フロント事故
アウディ TTロードスター 2016年式 70万円
- 車種:TTロードスター
- 年式:2016年
- 買取金額:70万円
- 状態:フロント事故
日産 フェアレディZ 2014年式 58.5万円
- 車種:フェアレディZ
- 年式:2014年
- 買取金額:58.5万円
- 状態:フロント事故
日産 オーラ 2023年式 48万円
- 車種:オーラ
- 年式:2023年
- 買取金額:48万円
- 状態:フロント事故(エアバッグの展開もあり)
不動車(動かない車)を高く売る3つのコツ
売りたい車の状態に合った業者がわかったら、さらに高価買取をしてもらうためのコツを知っておきましょう。
不動車を高く売るコツは、以下の3つです。
- 複数業者から相見積もりをとる
- 引き取り手数料も含めて比較する
- 車の情報を詳細に伝える
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
複数業者から相見積もりをとる
できるだけ不動車を高く買い取ってもらうためには、複数の業者に問い合わせて相見積もりを取るようにしましょう。
もしも1つの業者にしか査定を依頼しなかった場合、足元を見られて安く買い叩かれてしまうリスクがあります。
また、見積もりの方法や得意な車種は業者ごとに異なっているため、買取額に差が生まれることがあるのです。
例えば、業者Aでの見積金額が10万円だったとします。そのまま業者Aに売却すると、受け取れるお金は10万円です。
しかし、その車が業者Bの査定では12万円、業者Cでは15万円の値段をつけてもらえるとしたらどうでしょうか。
業者Aだけではなく、業者Bや業者Cからも見積もりをとって比較していれば、15万円を受け取れたはず。
最大で5万円を損をしたことになってしまいます。
高価買取を狙うなら、必ず複数の業者の見積もり額を比較して最も高く売れる業者を見つけるようにしましょう。
引き取りや手続きの手数料も含めて比較する
不動車の場合は特に、車の引き取りや手続きの代行に手数料がかかるかどうかも確認しておくことが重要です。
売却の際には、保管場所から車をレッカーで運んでもらう必要があります。
また、売却の際に必要な抹消登録や名義変更といった手続きを代行してもらう場合、代行手数料がかからないかもチェックしておきましょう。
業者によって、引き取りや手続き代行にかかる手数料はさまざま。
もしも買取価格が高くても、引き取り手数料を引かれてしまうのであれば最終的に受け取れる金額は少なくなってしまいます。
引き取りや手続きの代行を無料で行ってもらえるかどうかも、業者を比較するうえで大切なポイントです。
また、実際に車を見せずに買取価格を査定をしてもらう場合は、実際に車を引き取ってもらうときに減額される可能性があるため注意が必要です。
業者を比較するときは、実際に車を見た際に見積もりよりも減額される可能性がないか確認しておきましょう。
車の情報を詳細に伝える
正確に買取査定をしてもらうために、車の情報はできるだけ詳細に伝えるようにしましょう。
車両の状態がよくわからないままだと査定士は保険をかけておこうとするため、買取金額が安くなってしまうのです。
無理に隠そうとせず正確に情報を伝えた方が査定士からの信頼も得られるので、価格交渉も有利に進められます。
査定は以下のような情報を参考に金額を出すので、売却の前に確認しておくと良いでしょう。
- 車種
- 年式(初年度登録年月)
- 型式
- 排気量
- 走行距離
- 車検の満了日
こうした情報を知るためには、車検証を用意しておくのがおすすめ。
以上のように車の情報を正確に伝える工夫をすれば、不動車をより高く売ることができます。
不動車(動かない車)を買取してもらうときの注意点
不動車を買取してもらうときに注意点は以下のようになります。
- レッカー代がかかるか確認する
- 無理に動かそうとしない
- なるべく早めに買取してもらう
では詳しく説明していきます。
レッカー代がかかるか確認する
不動車の場合は自走することができないので、レッカーで牽引する必要があります。
例え査定額が高かったとしてもレッカー代がその分かかってしまって結局別の買取業者の方がお得だったなんてこともあります。
見積もり時など事前にレッカー代がいくらかかるのか確認しておきましょう。
買取業者の中にはホームページにレッカー代が無料とかかれている場合があるので、確認してみるのもおすすめです。
ちなみにタウはレッカー代は無料でご指定の場所まで引き取りに伺います!
無理に動かそうとしない
不動車を無理に動かさないようにしましょう。
車が動かなくなる理由は様々ですがエンジン回りの故障も考えられます。
原因不明のままエンジンを無理に付けることでさらなる故障を増やす原因になります。
故障が増えてしまうと買取時の査定額も下がる可能性があります。
車が動かなくなった場合は速やかに買取業者に連絡するなどの対応を取るようにしましょう。
なるべく早めに買取してもらう
不動車はなるべく早めに買取してもらいましょう。
不動車を買取に出すと、車体の買取金のほか、 還付金を受け取れることがあります。
還付とは、先払いしていた税金や保険料が返ってくる制度のこと。
この還付金は、売却が早ければ早いほど多く受け取れる仕組みになっているのです。
不動車を業者へ売却して廃車手続きをした場合、以下の3種類のお金が返ってきます。
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
自動車重量税・自賠責保険料の還付は買取価格に含まれていることがほとんど。自動車税は、別途手続きをして受け取ります。
自動車税は毎年4月1日時点で所有者に課税されます。
4月1日時点で車を所有している場合は1年間分の自動車税を支払います。
自動車税は月割りで還付制度があります。
例えば、6月に廃車にする手続きを取った場合は7月〜3月までの9か月分の自動車税が返ってきます。
以下の表は排気量2,000ccの車で10月・6月に廃車にしたときの自動車税の還付金の例になります。
※排気量2,000cc(2L)の車の自動車税
タイミング | 還付の期間 | 金額 |
10月に廃車 | 5か月分 | 1万5000円 |
6月に廃車 | 9か月分 | 2万7000円 |
差額 | 1万2000円 |
軽自動車は軽自動車税がかかっており、還付金の制度がありません。
4月1日が近い場合は早めに買取してもらいましょう。
自動車重量税は買取業者から解体連絡を受けることで還付金を受け取ることができます。
※還付金については買取業者によっては買取価格に含まれるケースもございます。
自動車重量税の詳しい手続き方法はこちら
自賠責保険の還付金については下記の記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
「【早見表あり】自賠責保険の還付金!廃車するともらえる返金額は?」
ただし、還付金をもらえるかどうかは売却の方法や時期によっても変わるので注意。
そもそも税金は排気量や重量によって金額が異なるので、それに応じて還付金もいくらになるかが変わります。
還付金については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
不動車(動かない車)買取してもらうまでの4つのSTEP
不動車を売却するといっても、具体的にどのような手続きが必要なのか気になりますよね。
事故車買取専門店での売却の流れは次の通りです。
- 見積もりを依頼する
- 書類を用意する
- 車を引き取ってもらう
- 査定代金を受け取る
もっと詳しい事例が知りたい方は、以下の体験レポートも参考にしてみてください。
それでは、手順を1つずつみていきましょう。
STEP1:見積もりを依頼する
車の年式や状態によって買取金額の見積もりを行います。
ホームページなどでシミュレーションできる場合もありますが、あくまで目安です。
また、事故車や不動車はお店まで持っていくのは困難なので、無料で出張査定をしている業者に見積もりをお願いしましょう。
STEP2:書類を用意する
見積額に合意できたら、車の売買契約書を交わします。
車の名義変更を行うために、以下のような書類が必要です。
- 車検証
- ナンバープレート
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 委任状
- 譲渡証明書
- 申請依頼書
車の種類や業者によって必要な書類は変わります。
慌てないためにも、事前に必要な書類を業者にしっかりと確認しておきましょう。
STEP3:車を引き取ってもらう
業者が指定の場所まで車を引き取りに来ます。
レッカー代金は業者が負担してくれる場合もありますが、見積もりや契約のときにきちんと確認しておきましょう。
詳しい必要書類については以下で説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
STEP4:査定代金を受け取る
指定の金融機関口座に査定代金が振り込まれます。
名義変更が完了し、自動車税などの還付が終われば手続き完了です。
還付書類が発行されるまでには数カ月かかります。
不動車(動かない車)の買取に関するQ&A
ここでは、不動車の買取に関するよくある質問にお答えします。
動かない車について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
動かない車を放置するとどうなる?
車が動かなくなってしまったからと言って放置しておくと、以下のようなデメリットがあります。
- 自動車税を支払い続ける必要がある
- 保管場所が必要になる
- より車体の劣化が進む
車を使わないのであれば、早めに売却してしまうのがおすすめです。
動かない車にも値段がつくのはなぜ?
不動車であっても、様々な方法で再利用することができるためです。
不動車や事故車の買取専門業者では、以下のような方法で車を再利用しています。
- 海外向けに販売する
- 解体して使える部品を利用する
- 金属資源として利用する
不動車はディーラーの下取りに出せる?
動かない車は、ディーラーの下取りで値段がつかないことがほとんどです。
最悪の場合、引き取りを拒否される可能性もあります。
不動車は故障の度合いに合わせて買取業者へ売却するのがおすすめです。
車検切れの不動車は買取ってもらえる?
車検切れの不動車は、事故車買取専門業者で買い取ってもらえます。
中古車買取業者などでは値段がつかない可能性があるので注意しましょう。
動かない車はどうやって運ぶ?
レッカー車や積載車、ユニック車といった特殊な機械を使って運びます。
JAFや保険会社のロードサービスを利用して運ぶ方法もありますが、無料で引き取りを行っている買取業者を利用するのも良いでしょう。
まとめ
本記事では、動かない車=不動車の買取についてご紹介しました。
もし売却を考えている場合は、不動車となっている原因や損傷状態で、査定が大きく変わるということを念頭に置いておきましょう。
中には不動車の処分方法に困り、ずっと駐車場や敷地に置いたままだという方もいるかもしれません。
しかし、放置しているとさらに状態が悪くなるうえに乗らない間にも自動車税や駐車場代がかかるため、早めの対応をおすすめします。
「こんな状態で本当に売れるの?」と思われる車でも、事故車買取専門業者ではニーズのある車かもしれません。
気になる方は、まず売却シミュレーターを利用してみてはいかがでしょうか。
事故車買取の専門業者タウは、事故車などの不動車の高価買取に自信があります。
その理由は、「119ヶ国もある海外への販売ネットワーク」を持っているからです。海外では日本の事故車に対するニーズがあります。
タウの店舗は、札幌、仙台、埼玉、千葉、西東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡など全国に存在します。
不動車の処分や売却にお悩みでしたら、タウの無料査定をぜひご利用ください。
お電話や問い合わせフォームからも受け付けております。