「ディーラーで車を廃車にするときの手続きってどうやるの?」
「簡単に廃車予定の車を手放したい!」
上記のようにお考えではありませんか?
ディーラーに廃車を依頼すれば「手続きが楽になる」「車を持っていない期間がなくなる」といったメリットを得られます。
しかし、その一方で「廃車にかかる時間が長くなることがある」「受けられる可能性があった新車の値引きを100%受けられない可能性がある」といったデメリットもあります。
ディーラーへの依頼を考えている方は、メリット・デメリットそれぞれをしっかりと確認した上で慎重に検討した方が良いと言えるでしょう。
当記事では、ディーラーに廃車を頼む時の手続きの方法やメリット・デメリット、流れなどについて解説します。
また、ディーラーに依頼する以外の方法についても紹介します。
当記事を読むことで、自分に合った方法で廃車にできるようになるでしょう。
ディーラーに廃車手続きを依頼する際の流れ
ディーラーに廃車手続きを依頼する場合、主に以下のような流れで進行します。
①ディーラーに問い合わせをして日程調整をする
まずはディーラーに問い合わせ、引き取りの日程調整を行いましょう。
買い替える場合は、新しい車の納車日に合わせるのがおすすめです。
②ディーラーに持ち込む(自走しなければレッカーや積載車)
廃車に必要な書類と車をディーラーに持ち込みます。
費用節約のためにも自分で持ち込むのがおすすめですが、自走できない場合はレッカーなどを依頼しましょう。
③引き取ってもらう
用意した書類とともに車を引き取ってもらいましょう。引き取られた車は、ほとんどの場合解体されます。
必要な書類については次項で説明していきます。
廃車手続きに必要なもの
続いてはディーラーでの廃車手続きに必要なものを紹介していきます。
普通車の廃車手続きを実施する場合は、以下のものを用意しましょう。
【普通車の場合】
- 申請書(OCRシート第3号様式の3)
- 手数料納付書
- 自動車検査証(車検証)
- 印鑑(実印)
- 印鑑証明書(発行日より3ヶ月以内のもの)
- ナンバープレート
ちなみに上記の「手数料納付書」については、運輸支局窓口でもらうことが可能です。
手続きを行う日に入手しましょう。
軽自動車の場合、必要なものが普通車と異なってきます。
軽自動車を廃車にする際は、以下のものを用意しましょう。
【軽自動車の場合】
- 解体届出書(軽第4号様式の3)
- 使用済自動車引取証明書
- 自動車検査証(車検証)
- 軽自動車税申告書
- 印鑑(認印でもOK)
- ナンバープレート
「使用済自動車引取証明書」は、ディーラーからもらうことが可能。
「軽自動車税申告書」については、市区町村の役場でもらえます。
廃車手続きを行う直前になって用意するとなると、慌しくなる可能性もあります。
時間に余裕がある時にあらかじめ準備しておくと良いでしょう。
ディーラーで廃車をするメリット
ここからはディーラーで廃車にするメリットを紹介していきます。
ディーラーで廃車の処分を依頼すると、以下のようなメリットが享受できます。
- 窓口が一つなので手続きが楽
- 車を持っていない空白の期間がなくなる
- 新車を値引きしてもらえる
それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。
窓口が一つなので手続きが楽
新車を購入する前提での話ですが、ディーラーで手続きを行えば、廃車の引き取り依頼から新車の購入までを、ひとつの窓口で一気に済ませられます。
中古車買取業者に廃車を依頼した場合や自分で廃車にした場合、車の処分と新車の購入をそれぞれ別の窓口で実施しなければなりません。
ディーラーなら同じ場所で一気に行いたいことを済ませられるため、手続きが楽かつ円滑に進むでしょう。
車を持っていない空白の期間がなくなる
また、車を下取りしてもらって新車を買い替えれば、廃車と納車のタイミングを合わせやすくなります。
廃車と納車を同じタイミングで行えば、車を持っていない空白の期間が発生しません。
日常的に車を使用する方の場合、空白の期間が発生すると代車を借りねばならなくなります。
こうした余分な手間がかからず、常に自分の車を所持し続けられる点はディーラーならではの強みでしょう。
新車を値引きしてもらえる
ディーラーで廃車にする場合、「下取り」という形で出すと新車の購入価格から値引きされ、通常よりも安く新車を購入することができます。
下取りに出した場合、ディーラーが持っている「値引きしても良い金額」を、新車の代金から引いてもらえる可能性があります。
交渉次第ですが、新車を値引きしてもらえる最大額は車体価格の10%前後が目安のようです。
同じメーカーで車を購入しようとしている場合はとても嬉しいですよね。
廃車にする車種によっては下取り額が高くなる可能性もあるので、同じメーカーで新車の購入を検討している場合は見積もりを出してもらいましょう。
ディーラーに廃車を依頼するデメリット
ディーラーに廃車を依頼することには、以下のようなデメリットが存在します。
- 新車の値引き額が妥当なのかわからない
- 廃車までにかかる時間が長い可能性がある
- 書類などの手続き代がかかる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
新車の値引き額が妥当なのかわからない
先ほど、ディーラーでは下取りをしてもらうと新車の価格から値引きしているとお伝えしました。
しかし、新車購入時に注文書に下取りの記載がなかったり、廃車費用が別途かかってしまい、結局元の値段と変わらなかったりといったケースもあります。
そのため下取りでは新車の価格からの割引き額が妥当なのか分からないのです。
後ほど紹介しますが、専門業者に廃車を依頼すれば廃車料金が無料になり、その上値段を付けてもらえる可能性が高いです。
廃車までにかかる時間が長い可能性がある
状況によっては、廃車の引き取りにかかる時間が長引くケースがあります。
ディーラーは廃車を専門とした業者ではないため、メイン事業(新車の販売)を優先されてしまい、時間がかかる可能性が高いです。
たとえばディーラー側で新規の納車があったり、ディーラーの店舗の方に廃車を引き取るスペースがなかったりした場合、すぐには廃車を受け付けてもらえないというケースもあるでしょう。
書類などの手続き代がかかる
廃車にするには前述したような書類を用意する必要があり、廃車にするためには必要な手順を踏む必要があります。
自分で書類の用意や手続きをするのは大変なので、ディーラーにお任せすることはできますが、別途手続き代を請求されてしまいます。
書類や廃車の手続きに必要な代金は約1万円ほどになります。
ディーラーで廃車するときの費用の目安
ディーラーに廃車を依頼する際にかかる費用は、1万円から最大8万円になることも。
廃車の手続きをディーラーを通して行う場合にかかる費用は、解体費用と手続き費用の1〜2万円+350円(手数料)が追加でかかることもあります。
なお費用は、お店や場所によってはさらにレッカー代が発生するケースもあるため、あくまでも参考としてください。
詳しい廃車費用についてはこちら
廃車費用の相場は?手続きの流れや0円で済ませる裏ワザを紹介!
ディーラーで廃車費用を抑える3つの方法
ディーラーでの廃車費用を抑えたい方は、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 自分で車を運転して持ち込んでレッカー代を浮かす
- 下取り額で新車の費用の一部を相殺してもらう
- ディーラーと交渉する
レッカー代や下取りについては前述した通りになります。
ディーラーとの交渉については、普段担当者と親しい関わりがあるのであれば、もう少し安くならないか頼んでみるのもひとつの手段です。
交渉に成功すれば、決まっている廃車費用よりも少し安めに引き取ってもらえるケースもあります。
廃車にする際は、普段から親しくしている担当者に依頼することをおすすめします。
ディーラー以外で廃車する3つの手段
上記では廃車手続きをディーラーに依頼するメリットやデメリット、かかる費用などについて解説してきました。
いくつかのメリットもありますが、一方でデメリットも多いということがわかっていただけたかと思います。
ここまでの内容を読んで、「ディーラーで廃車するのはやめておきたい」「もっとお得な方法はないか」と感じた方もいるのではないでしょうか。
ディーラーに依頼する以外の方法としては、「廃車買取業者に依頼する」「中古車販売業者に依頼する」「自分で行う」という3つの選択肢が考えられるでしょう。
以下の表は、それぞれの方法をスピード・費用・手間という3つの項目に分けて評価したものです。
こちらは一般的に見たときの評価で、あくまで車の状態や業者によりますのでご注意ください。
スピード | 費用 | 手間 | |
ディーラー | 〇 | × | ◎ |
廃車買取業者 | ◎ | ◎ | 〇 |
中古車販売業者 | 〇 | △ | △ |
自分で | △ | 〇 | × |
廃車を売ってお金を受け取りたい方やスピーディに済ませたい方は、廃車買取業者を利用しましょう。
中古車として売れる可能性がある方は、中古車買取業者の利用がおすすめです。
廃車買取手続きの費用を浮かせたい方や手続きに慣れている方は、自分で行うのもよいでしょう。
それぞれの詳細については、以下で解説していきます。
廃車買取業者に依頼する
廃車買取業者は廃車の扱いに慣れている廃車のプロが揃っているため、廃車手続きの確実性やスピードについては断トツです。
ディーラーに依頼した場合は手間や費用がかかる廃車手続きも、廃車買取業者であれば無料で丸投げできる場合がほとんど。
また、廃車買取業者の中には最低買取価格が保証されている業者もあります。
予想していた価格より安くなったり逆にお金を取られたりするリスクが少ないため、安心して車を売却できるでしょう。
廃車で利益を生み出せるため、引き取り費用を無料としている業者が多い点も強みです。かかる費用を最低限に抑えたい方は、廃車買取業者の利用をおすすめします。
タウも廃車買取業者の1つです。
タウでは手続きはもちろん、廃車の引き取りも無料で行うので、一切費用はかかりません。
124か国で販売経路を持っているので、どんなお車でも高価買取をいたします。
値段がつくはずがないと思って車の処分に困っている場合はタウにお任せください!
中古車買取店に依頼する
中古車の買い取りをメインで行っている業者の中には、廃車も買い取っている業者が存在します。
廃車を買い取れるかどうかは業者によっても異なるため、あらかじめ問い合わせするか公式サイトを確認しておくのが良いでしょう。
「この車は廃車になるだろう」と思って売った車が中古車として価値があった場合、中古車買取店であれば中古車として比較的高めに買い取ってもらえるケースもあります。
なお中古車買取業者の場合、廃車の処分費用を請求され、逆に損をしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
しかし例外として、次に乗る車をその店舗で買えば、廃車にする車両を無料で引き取ってもらえることがありますので確認してみることをおすすめします。
業者選びの際にはこの廃車売却時は悪徳買取業者に要注意!優良企業との見極め方という記事もご参照ください。
業者に依頼せず自分でやる
上記の通り、依頼する場所によっては手続き費用を請求されるケースもあるため、「自分で済ませてお金を浮かせたい」と考える方もいるでしょう。
廃車手続きは、業者に依頼せず自分で行うことも可能です。
廃車手続きに詳しい方であれば、自分で行うのもひとつの手。
しかし不慣れな方の場合、手続きの方法を誤ったり、必要以上に時間がかかったりする可能性も高まるため、あまりおすすめはできません。
「自分で行えば手続き費用を浮かせられる」とは言っても、かかる費用は多くの場合手続きのお金だけではありません。
永久抹消登録であれば、車の解体やレッカーにもお金がかかります。
自分で廃車手続きを行うとなると、解体を依頼する費用やレッカーで運んでもらう費用もすべて実費になります。
結局業者に頼んだ場合と同じくらいの費用がかかってしまった、という結果にもなりかねないでしょう。
自分で廃車にする場合、お金も時間もかかるということを覚えておきましょう。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
ディーラーで廃車を行えば、1つの窓口で楽に手続きが行えます。
さらに廃車の引き取りタイミングを納車のタイミングと合わせやすいため、車を持っていない期間をなしにできる点も強みだといえるでしょう。
なおデメリットとして、新車がお得に買える機会を逃してしまったり、廃車までに長い時間がかかってしまったりすることもあります。
廃車手続きは、ディーラーだけでなく廃車買取業者や中古車買取業者に依頼することも可能です。
そのほか、業者に依頼せず自分で行うこともできます。
楽かつお得に廃車手続きを済ませたいという方は、廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。
当サイトを運営する事故車買取のタウも、廃車買取業者のひとつです。
廃車に関する面倒な手続きを丸投げできるほか、自分で廃車にする場合お金がかかるような作業も無料で代行いたします。
車の引き取り場所をディーラーに指定し、納車のタイミングに合わせれば、廃車と納車を同時にすることもできます。
廃車を手放したいと思った際は、ぜひ一度ご相談ください。