車の型式とは「自動車のモデルや車種などを区別するために採用された数字とアルファベットを組み合わせた識別番号」のことであり、いわば「車のコードネームのようなモノ」です。
自分の車の型式は普段気になることはないですが、
- 車の売買時
- 保険料の計算(自動車保険)
- カスタムパーツ購入時
上記のような場合には「型式」が必要です。
とはいえ、「型式」が車のどこに記載されているの?
分からない方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください。
車の型式を簡単に確認できる方法があります。
たとえ「車検証が手元にない」状態でもOKです。
車の型式の調べ方を知りたい方は是非参考にしてください。
型式を確認する2つの方法
結論から言うと、「車の型式」を確認する方法は主に2つあります。
方法1.車検証をチェックする
方法2.コーションプレートをチェックする
それぞれの方法について、詳しく確認してみましょう。
車検証をチェックする
車の型式番号を調べるには「車検証をチェックする」方法が1番簡単です。
型式は自動車検査証(車検証)の「型式」の項目に記載されています。
主にアルファベットと数字を織り交ぜた6文字で構成されており、型式記載欄にある「ハイフン(ー)」より前のアルファベットは排出ガス規制適合車を表す番号になっています。
「ハイフン(ー)」以降のアルファベットと数字の部分については車両の型式番号が記載されています。
また、排出ガス規制適合車の各番号の意味については下記内容をご参考にしてください。
【自動車排出ガス規制及び低排出ガス認定の識別記号】
ABA:平成17年規制に適合させた記号
AAA:平成17年規制に適合させたハイブリッド車の記号
CBA:平成17年基準排出ガス50%低減レベルの記号
DBA:平成17年基準排出ガス75%低減レベルの記号
CAA:平成17年基準排出ガス50%低減レベルのハイブリッド車の記号
DAA:平成17年基準排出ガス50%低減レベルのハイブリッド車の記号
参照:国土交通省:平成17年規制以降の自動車排出ガス規制の識別記号より
コーションプレートをチェックする
コーションプレートとは「5cm×10cmの金属板」のことであり、車体番号や車の型式、車体色などの情報が刻印されたものを意味します。
いわば「車ごとの身分証明書」でもあるため、取り外しが簡単にできない構造になっています。
万が一、車検証が見つからない場合でもコーションプレートを確認すれば車の型式を調べることは可能です。
コーションプレートが刻印されている部分としては、「エンジンルーム」や「運転席」もしくは「助手席のドア内側部分」が多いです。
メーカーによってコーションプレートの位置が異なるため、全ての車種が同じ場所にプレートが取付されている訳ではありません。
もし、コーションプレートの位置が分からない場合には、購入した販売店またはお近くの修理工場などに確認の連絡をしてみましょう。
型式が不明な車もある
車検証で型式を調べたものの記載欄に「不明」や「フメイ」と書かれている場合があります。
型式不明の車のことを「型式不明車」とも呼びますが、主に「並行輸入車」や「旧年式」の車の場合、型式情報が把握できない場合があります。
具体的にどのような表記が「型式不明車」なのかは「-XYZ990-」のように数字とアルファベットの記載欄に「ハイフン(ー)」がついているケースが考えられます。
車の型式は「自動車保険料の計算」や「部品発注」などで必要になる番号であり、もし型式番号が分からない場合には各カスタマーセンターへの問い合わせが必要になるでしょう。
型式が必要になる3つのシチュエーション
型式の調べ方を理解した後は実際に「車の型式が必要なるシチュエーション」について解説します。車の型式が必要になるケースは主に3つあります。
- 中古車を購入するとき
- 自動車保険料を計算する時
- カスタムパーツを購入する際
「型式」は上記シチュエーションでは必要になる情報になります。
中古車を購入する時
中古車の場合、希望のモデルを特定するために型式が重要になります。新車の場合にはモデル名だけでOKなのですが、中古車の場合は簡単にはいきません。
中古車では車種によって搭載エンジンやモデルがさまざまあるからです。
同じ車種が展示車として並んでいる場合でも、外観は同じですが車両の型式や搭載エンジンが異なるケースも少なくありません。
車両番号が違う場合には、車の型式が異なることを覚えておきましょう。
自動車保険料を計算する時
自動車保険料を計算する場合にも「車の型式」は必要になります。
自動車保険には「型式別料率クラス」と呼ばれる数式があり、自動車の型式ごとに「大人賠償責任保険」や「対物賠償責任保険」「人身障害保険」「車両保険」などの項目ごとに料率クラスが設定されています。
この料率クラスは車種ごとの事故実績を保険会社が考慮した上で設定しており、数字が大きいほど「事故リスクが高い車」であり、保険料が高くなる傾向があります。
自動車保険で使う型式は「ハイフンより後ろ」です。
「自家用普通乗用車」と「自家用小型乗用車」の料率クラスは「1〜17クラス」までとなっており、自家用軽四輪乗用車の料率クラスは「1〜3クラス」まで設定されています。
この「型式別料率クラス」は保険会社によって毎年数字が異なり、年によって保険料の計算が変わります。
そのため、今年の料率クラスの数字は高いが、来年の保険料は少し安くなるという現象も可能性としては考えられるでしょう。
カスタムパーツを購入する際
カスタムパーツを購入する際にも「車の型式」が必要になります。
カスタムパーツを注文する場合でも「適合車両」をモデル名ではなく、型式で表記されていることが多い傾向があります。
そのため、カタログパーツのカタログを確認する際には、モデル名と車両型式名との関係性を把握しておくことが重要です。
カスタムパーツを幅広く扱うモタガレのWebサイトを確認してみると、適合パーツがモデル名で記載されていることが分かります。
参考サイト:https://motorz-garage.com/
カスタムパーツ注文時に自分が困らないためにも注意が必要なポイントになります。
まとめ
車の型式番号は「カスタムパーツ注文」や「自動車保険料の計算」または「中古車の購入時」などで必要になる車両情報です。
そのため、型式を調べる方法を理解していなければ自分が損をしてしまう可能性が高くなります。実際に「車の型式」を確認する方法としては下記2点です。
- 車検証を確認する
- コーションプレートを確認してみる
型式を調べる際、コーションプレートの位置が分からない場合にはお近くの車販売店に電話で問い合わせてみましょう。
また、もし車を中古車の購入と今の車の売却を一緒にご検討中の場合には「廃車買取のタウ」に一度お問い合わせください。
廃車買取のタウでは「年式の古い車」や「走行距離数が多い車」「事故歴がある車」などの条件車であっても、他社には提示できない高価買取が実現しやすいです。
「自分の愛車を少しでも高く買取してほしい」という場合には一度、電話で問い合わせてみてくださいね。
他にも「型式」以外に調べておくと様々な手続きに役立つ車両情報があります。それは「グレード」「年式」「車体番号」です。それぞれの調べ方を詳しく紹介した記事もぜひ併せてご参照ください。