「車の寿命って何年くらい?」
「20年持つという話を聞いたことがあるけど、本当?」
「長持ちさせるコツってあるのかな?」
上記のような疑問をお持ちではありませんか?
車の一般的な寿命は13. 8年と言われています。
しかし、日頃からのメンテナンスや乗り方次第では寿命を伸ばせます。
そこで今回は、なぜ平均寿命が13. 8年なのか理由を説明するのに加えて、車の寿命の伸ばし方をご紹介!
大切な愛車に少しでも長く乗り続けたい方は、ぜひお読みください。
車の一般的な寿命は13.8年
一般財団法人自動車検査登録情報協会が発表している「わが国の自動車保有動向」の情報によると、令和4年3月末における車(軽自動車以外)の平均使用年数は13. 8年となっています。
車の使用年数は、寿命(その車が生産されてからスクラップされるまでの年数)とほぼ同義。つまり多くの車の寿命は、およそ13. 8年であることがわかりますね。
ここからは、13.8年で車の寿命になってしまう下記の2つの理由を解説していきます。
- パーツが劣化し交換が必要になるため
- 走行距離が10万キロ以上になるため
パーツの劣化し交換が必要になるため
10年程度経過すると、車の重要なパーツが劣化し、交換する必要が出てきます。
パーツの中には交換に大きな費用がかかるものも多いため、交換せず車を買い替えてしまう人も少なくありません。
自動車メーカーと自動車部品メーカー間での取引は、「車のパーツは同じものを10年流通させる」ということを約束する決まりがあります。
逆に言えば、10年を過ぎた車のパーツは生産が終了しているケースも多いということ。
したがって、「パーツの交換が行えない」という理由で車を廃車にしてしまうことも多くあります。
走行距離が10万キロ以上になるため
1年間に1万キロ走ると考えると、10年間で10万、15年間で15万キロ走る計算になります。
車の寿命が来る目安の走行距離は、10〜15万キロだとされています。
10〜15万キロを超えると、エンジン付近の重要なパーツにトラブルが起こりやすくなるのです。
たとえばエンジンに関連する重要パーツのひとつ「タイミングベルト」は、走行距離10万キロごとの交換が推奨されています。
タイミングベルトのような重要パーツの交換には、数万円という費用がかかります。そのため、前述の通りパーツが壊れた段階で車自体を買い替える人も多いのです。
上記のように、世間で言われている「20年」という数字に比べると、やや短めになっている車の平均寿命。
しかし、必ずしも13年前後で乗れなくなるわけではありません。メンテナンスをしっかりと行ったり、適切な乗り方をしたりしていれば、20年乗れる可能性も十分にあるでしょう。
走行距離に関して詳しく説明している走行距離は相場に影響する?過走行車や事故車をお得に売却する方法という記事も併せてご参照ください。
ここからは、車の寿命を長引かせる具体的な方法について詳しく解説していきます。
寿命を少しでも伸ばす三つの方法
年数にして13. 8年、走行距離にして10〜15万キロで乗れなくなってしまうことも多い車。
しかし車は決して安い買い物ではないため、一度乗り始めた車はできる限り長く使いたいというのが多くのドライバーにとっての本音でしょう。
愛車を少しでも長く使いたい方は、日頃から以下3つのポイントに気をつけてドライブを行いましょう。
- 消耗品の交換などのメンテナンス
- 急発進・急ブレーキは控える
- 定期的に車を動かす
①消耗品の交換などのメンテナンス
車の消耗品は、定期的に交換を行いましょう。
消耗品は、どれも車が正しく安全に作動する上で重要な役割を持っています。
車の消耗品が劣化すると、車全体のコンディションが悪くなったり、ほかのパーツにまで悪影響を及ぼしたりするリスクが上昇します。
車の寿命が縮んだり、大きな事故を引き起こす可能性も高まってしまうでしょう。
消耗品の交換目安と費用目安は下記の表をご参照ください。
消耗品 | 概要 | 費用目安 | 交換時期 |
バッテリー | 電力を供給する部品 | 1万円〜 | 2〜3年に一度 |
エンジンオイル | エンジンを正しく作動させるための オイル |
4,000円〜 | 5,000kmもしくは6ヶ月に一度 |
ブレーキフルード | ブレーキを正しく作動させるための オイル |
5,000円〜 | 2万kmに一度もしくは車検の際2年ごと(新車の場合は3年) |
ラジエーター液 | エンジンを冷やす液体 | 5,000円〜 | 車検の際2年ごと(新車の場合は3年) |
エアコンフィルター | エンジンに取り込む空気をきれいにするフィルター | 2,000円〜 | 1万kmもしくは1年に一度 |
スパークプラグ | ガソリンを着火させるパーツ | 5,000円〜 | 2~3万km |
ワイパーゴム | フロントウィンドウを拭き取る部品 | 2,000円〜 | 1年に一度 |
ワイパーブレード | ワイパーゴムを支える金属部品 | 2,500円〜 | 2年に一度 |
走行に問題がないし、お金がかかるのでメンテナンスをないがしろにする方もいます。しかし、メンテ不足で修理や交換が必要になると、結果的に多額の費用がかかっててしまうことも。
長く車に乗るためにも、定期的なメンテナンスをすることは不可欠になります。
②急発進・急ブレーキは控える
急発進や急ブレーキを行うと、車の寿命が縮みやすくなります。
急発進すると、エンジンに大きな負担がかかります。さらに急ブレーキを行うと、ブレーキディスクやブレーキパッド、ブレーキローターといったブレーキ機能を支えるさまざまなパーツが劣化しやすくなってしまうのです。
緊急の時以外は極力急発進・急ブレーキを避け、安全運転を心がけるようにしましょう。
③定期的に車を動かす
車に時々しか乗らないという生活をしている場合、車の寿命を縮めてしまっている可能性があります。
「たくさん乗るよりも少ししか乗らない方が寿命は伸びるのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、それは逆。たとえばバッテリーは、車を動かすことで充電され、空っぽになると劣化しやすくなります。
そのためずっと乗らずにいると、バッテリーが弱ったり上がったりしやすくなるのです。
ほかにも、車に乗る頻度が少ないと以下のような不具合が現れ始めます。
- ガソリンが劣化してドロドロになる
- タイヤが変形して柔軟性をなくす
- ゴムでできたパーツが硬くなる
- オイルが落ちてパーツが円滑に動きにくくなる
上記のようなパーツの不具合が積み重なれば、車自体の寿命も短くなっていきます。
特に近年は感染症が流行しているため、「昔はよくドライブに行っていたが、最近は少なくなった」という方も多いのではないでしょうか。
車を長持ちさせるためにも、感染症には気をつけつつ定期的に車を動かすようにしましょう。
車の買い替えにおすすめな3つのタイミング
上記では、部品交換の時期と費用の目安について紹介しました。
車の寿命が来てしまった場合、多くの方は新たな車に乗り換えることとなるでしょう。
適切な時期に車の買い替えを実施することで、金銭面において大きく得できるケースがあります。
車の買い替えにおすすめのタイミングは、以下の3つです。
- 車検を受けるタイミング
- 税金が重課されるタイミング
- 車を安く買えるタイミング
それぞれについて詳しく解説します。
車検を受けるタイミング
1つ目の推奨タイミングは、車検を受ける前。
車検を行う場合、法定費用(自賠責保険+重量税+印紙代)や整備代といったさまざまなお金がかかることになります。
かかる費用は、時に数万円となることも。具体的には、軽自動車で5万〜8万円程度、普通自動車の場合6万〜10万円程度かかります。
車検を受ける直前で車を買い換えれば、車検を受ける必要がなくなり、その分の費用を浮かせることができます。
税金が重課されるタイミング
車にかかる税金は、多くの場合車が古くなればなるほどに高くなります。
新車登録から13年経った車は、自動車税・自動車重量税が高くなることに。また、18年経過すると自動車重量税がさらに高くなってしまうのです。
たとえば自家用ガソリン車(普通自動車)の場合、自動車税は以下のような形で値上がりしていきます。
排気量 | 13年未満 | 13年以上経過 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 33,925円 |
1,000超~1,500cc以下 | 34,000円 | 39,675円 |
1,500超~2,000cc以下 | 39,500円 | 45,425円 |
2,000超~2,500cc以下 | 45,000円 | 51,750円 |
2,500超~3,000cc以下 | 51,000円 | 58,650円 |
3,000超~3,500cc以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3,500超~4,000cc以下 | 66,500円 | 76,475円 |
4,000超~4,500cc以下 | 76,500円 | 87,975円 |
4,500超~6,000cc以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6,000cc超 | 111,000円 | 127,650円 |
参考:国土交通省_自動車税
軽自動車の自動車税については、以下のように値上がりします。
新規登録を行った日 | 13年未満 | 13年以上経過 |
2015年3月31日以前 | 7,200円 | 12,900円 |
2015年4月1日以降 | 10,800円 | 12,900円 |
自動車重量税(エコカーを除く)は、以下のように値上がりします。
車両重量 | 新規登録から13年未満 | 新規登録から13年以上 |
0.5トン以下 | 8,200円 | 11,400円 |
1トン以下 | 16,400円 | 22,800円 |
1.5トン以下 | 24,600円 | 34,200円 |
2トン以下 | 32,800円 | 45,600円 |
2.5トン以下 | 41,000円 | 57,000円 |
3トン以下 | 49,200円 | 68,400円 |
参考:国土交通省_資料
税金が重課されるタイミングで買い替えを行うことで、高くなる税金から逃れられるでしょう。
車を安く買えるタイミング
車を安く買えるタイミングに乗り換えることで、新たな車をお得な値段で手に入れられます。
安く買えるタイミングの1つ目は、モデルチェンジ前。
モデルチェンジが行われると、古いモデルの価格が下がります。
新モデルにこだわらない方は、古いモデルを安く購入するのも手でしょう。
2つ目は、決算期の前。車の販売店はそれぞれの販売目標を持っており、3月と9月の決算期が近づくと、決算期までに1台でも多く売れるようセールを始める傾向にあります。
したがって、セールを狙って車を購入すれば安く買える可能性が高まるのです。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
車の一般的な寿命は13. 8年、目安となる走行距離は10〜15万キロです。消耗品のメンテナンスを習慣付けたり急発進を控えたりすることで、寿命を伸ばしやすくなるでしょう。
寿命を終えた車については、廃車買取業者に売るのがおすすめ。当サイト「廃車買取のタウ」も、廃車買取業者のひとつです。
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