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車のブレーキ故障は修理必須!できるだけ安く直すには?

車のブレーキは、いつ壊れるかわかりません。

毎年車検を受けていたとしても、ある日突然壊れてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

ブレーキの故障による事故を防ぐためには、ブレーキが発する些細な違和感にいち早く気づくことが重要となります。

ブレーキが出す不調サインやチェックすべきポイントをあらかじめ知っておくことで、ブレーキの故障による大きな事故を防げる可能性が高まるでしょう。

当記事では、車のブレーキ部品ごとの不調サインやチェックポイント、修理にかかる費用や期間などについて解説します

最近ブレーキに不調を感じたことがある方や、安全に走行したい方は、ぜひお読みください。

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目次

ブレーキの故障は早めの対処が必要

ご存知の通り、ブレーキは車を運転する上で特に重要な役割を果たすパーツです。

ブレーキが故障した状態で走行を続けると、命に関わる重大な事故に繋がる可能性も十分にあります。

ブレーキが故障した場合や、少しでもおかしいなと感じた場合は、すぐに修理工場で修理を受けるようにしてください。

ブレーキ部品と修理費用一覧表

ブレーキ関連のパーツに違和感が見られた場合、まずはどのパーツにどのような症状が見られたのかを確認してください。

ブレーキに関する代表的なパーツと、それぞれが故障した際に起こる主な症状や修理費用、修理にかかる時間は以下の通りです。

ブレーキパッド

症状の特徴 ブレーキ鳴き(「キーキー」という音)が聞こえる
修理費用相場 左右2箇所で6,000円〜10,000円ほど
修理にかかる時間 40分~1.5時間ほど

ブレーキキャリパー

症状の特徴 ブレーキが効きにくいと感じる。ブレーキを引きずっている感じがする(発進の際に重さを感じる)
修理費用相場 10,000円〜50,000円ほど
修理にかかる時間 1ヶ所あたり1時間~1.5時間ほど

ブレーキオイル

症状の特徴 ブレーキをベタ踏みしないと止まれない
修理費用相場 1リットルあたり1,000〜2,000円ほど(オイル交換代)+3,000〜10,000円ほど(工賃)
修理にかかる時間 1時間ほど

サイドブレーキ

症状の特徴 サイドブレーキの効きが悪い。サイドブレーキを思いっきり引かないと効かない
修理費用相場 15,000円〜40,000円ほど
修理にかかる時間 1時間ほど

ブレーキディスク

症状の特徴 走行距離が100,000kmを超えた。新品状態から2~3㎜減った
修理費用相場 10,000円〜
修理にかかる時間 40分ほど

以下からは、それぞれの症状や修理費用・修理期間などについて詳しく解説していきます。

キーキー音がするときはブレーキパッドを確認しよう!

車のブレーキを踏んだ際にブレーキ鳴き(「キーキー」という音)が聞こえる場合、ブレーキパッドの残量が少なくなっている可能性があります。

車には、「ディスクブレーキ」という装置があります。

ディスクブレーキは、タイヤと一緒に回っているブレーキローターを挟み込むことで、車を止める役割を持っています。

ブレーキパッドは、ディスクブレーキを構成するパーツのひとつです。

ブレーキパッドは、使えば使うほどすり減っていくパーツです。

ブレーキパッドが摩耗して残量が少なくなると、ディスクローターとウェアインジケーターが触れ合い、キーキーという音を発生させます。

ディスクローターも、ディスクブレーキを構成する部品のひとつです。

当パーツは、車を停止させる際に役立ちます。

ウェアインジケーターは、タイヤの摩耗度合いをお知らせするためにある浅い溝のことです。

ブレーキパッドが大きくすり減った状態で走行し続けると、ブレーキの効きが悪くなります。

さらに、ディスクローターとウェアインジケーターが強く接触し続けることでダメージを負い、ディスクローターの交換も必要になって、さらに出費が増える可能性もあります。

キーキー音が聞こえたら、すぐに点検やブレーキパッドの交換を実施するようにしてください。

ブレーキパッドの修理を行う場合、左右2箇所で6,000円〜10,000円ほどかかります。

また、修理にかかる時間は40分〜1.5時間ほどです。

なお、ブレーキパッドは摩耗していく消耗品であるため、キーキー音が鳴っていなくても定期的に交換することをおすすめします。

目安として、30,000〜40,000kmほど走ったら交換するようにしましょう。

上記で紹介した「キーキー」ではなく「キュッキュッ」や「シャリシャリ」など別の異音が聞こえている、という方は足回りの異音の正体はコイツ!9種のパターンでわかる原因と修理費用という記事もご参照ください。

ブレーキが効きにくいときはブレーキキャリパーをチェック!

以下のような違和感を抱いた場合は、一度ブレーキキャリパーをチェックしてみましょう。

  • ブレーキが効きにくいと感じる
  • ブレーキを引きずっている感じがする(発進の際に重さを感じる)

ブレーキキャリパーはブレーキパッドと同じく、ディスクブレーキを構成している部品のひとつです。

タイヤのホイール部分を覗き込むと、ブレーキキャリパーの姿を確認できます。

ブレーキキャリパーによくある不具合のひとつとして、固着が挙げられます。

ブレーキキャリパーが固着した状態で走行を続けると、走っている間ずっとブレーキがかかったままの状態となります。

するとブレーキが片方だけロックされた状態になったり、ブレーキ周辺が高温になったりすることにもつながります。

ブレーキキャリパーの固着は、オーバーホールによって対処できます。

オーバーホールとは、機器をパーツ単位にまで分解してから点検や修理を行うことです。

ディーラーに依頼すればオーバーホールキットをもらえるケースもありますが、よほど詳しい人でない限り、自分で修理を行うのは危険です。

車のブレーキは特に重要な部品であるため、基本的に整備工場でプロにオーバーホールを行ってもらうようにしてください。

原則オーバーホールで処理することになるブレーキキャリパーの故障ですが、以下のような場合はブレーキキャリパー自体を交換するケースもあります。

  • 事故で大きく損傷した
  • 車の走行距離が100,000kmに達している
  • ブレーキが効きにくい
  • ブレーキを引きずっている感覚がある

ブレーキキャリパーの修理にかかる費用は、オーバーホールであれば1ヶ所あたり10,000円ほどです。

対してブレーキキャリパー自体を交換する場合は、工賃も含めて1ヶ所あたり35,000〜50,000円ほどとなります。

修理にかかる時間は、1ヶ所あたり1時間〜1.5時間ほどです。

ベタ踏みしないとブレーキが効かないときはブレーキオイル交換!

ブレーキをベタ踏みしないと止まれないと感じる場合、ブレーキオイル(ブレーキフルード)が不足または劣化している可能性があります。

ブレーキオイルとは、運転手によってブレーキペダルが踏まれた際、油圧を利用して踏む力をブレーキパッドに伝達しているオイルのことです。

ブレーキオイルに問題がある場合は、オイルの交換を行いましょう。

交換する場合、オイルは1リットルほど必要となります。そして、1リットルあたりの交換費用は1,000〜2,000円ほどです。

オイル交換の際は、オイルの費用にプラスして工賃も発生します。

工賃は、ディーラーの場合10,000円ほどかかります。整備工場であれば、5,000円ほどで交換してもらえます。

カー用品店の場合はさらに安く、3,000円ほどで交換してもらえます。

ディーラーの多くは純正のフルードを使用しているため、費用が高くなりやすい傾向にあります。

カー用品店と整備工場ではカー用品店の方が安く済みますが、整備工場の方がスタッフの腕が良い場合がほとんどです。

ブレーキオイルの交換にかかる時間は、1時間ほどです。

サイドブレーキが効きにくくなったら部品の交換時期!

サイドブレーキとは、パーキングブレーキと呼ばれることもあるブレーキのことです。名前の通り、駐車を行う際に使用されます。

以下のように感じた場合は、サイドブレーキ関連のパーツの交換を行いましょう。

  • サイドブレーキの効きが悪い
  • サイドブレーキを思いっきり引かないと効かない

サイドブレーキにはワイヤー式と電動式の2種類がありますが、現代ではほとんどの車がワイヤー式となっています。

ワイヤー式のサイドブレーキは、ワイヤーを利用して2つの後輪にブレーキをかけています。

ワイヤー式のサイドブレーキをずっと使っていると、ワイヤーが伸びてきて緩んでくることがあります。

ワイヤーが劣化するとサイドブレーキの効きが悪くなるため、サイドブレーキに違和感を抱いた場合は修理を行いましょう。

サイドブレーキを修理するのにかかる費用は、15,000円〜40,000円ほどです。

サイドブレーキの場合もブレーキオイルと同様に、カー用品店が一番安く済みやすい傾向にあります。

次に整備工場が安く、最も高くなりやすいのはディーラーです。

サイドブレーキの修理にかかる時間は、1時間ほどです。

ブレーキディスク交換が必要な場合も…

ブレーキディスク(ブレーキローター)は、ブレーキキャリパーなどと同じくディスクブレーキを構成する要素のひとつです。

ブレーキディスクは消耗品であるため、長い期間使用したら交換する必要が出てきます。

原則、100,000km走ったら一度は交換するのがおすすめです。

ただし車に乗る頻度やブレーキの使用の仕方によっても、ブレーキディスクの摩耗の度合いは変わってきます。

したがって、できれば走行距離ではなく、ブレーキディスクのすり減り具合を交換の目安にするのが理想です。

使用できる最小の厚みについては本体に記載されていますが、サビなどがあって見えなくなっている場合がほとんどです。

記載されている厚みが確認できない場合は、「新品だった頃から2〜3mmすり減っていたら交換する」というのを目安にするようにしましょう。

厚みは、ブレーキローターの周りをなぞることで確認できます。すり減ったローターは、なぞった際に凹凸を感じます。

なお、ブレーキローターに触れる際は必ずブレーキが冷えていることを確認してからにしてください。

ブレーキディスクの交換にかかる費用は、10,000円〜です。

修理にかかる時間は長引くこともある

上記では修理にかかる時間について紹介しましたが、場合によっては長引くことがあります。

長引く具体的なケースのひとつとして、「パーツが修理工場やディーラーに置いていない」というものが挙げられます。

工場やディーラーに置かれていないパーツが必要となる場合は、入荷待ちをする必要があります。

入荷待ちの場合は当日から修理を始めるのが難しいため、おのずとかかる時間も長くなります。

修理の際は、余裕を持って修理工場やディーラーを訪れるようにしてください。

もしもブレーキが効かなくなったら

ブレーキ関連のパーツに不具合があると、走行中、ブレーキが突然効かなくなる可能性があります。

ブレーキが操作不能となった場合、大きな焦りを感じるでしょう。

ブレーキが効かなくなった際の適切な対処方法を知っておけば、いざという時焦らず冷静に対処できるようになります。

以下では、走行中にブレーキが効かなくなった場合の対処法を紹介します。

シフトダウンをする

ブレーキ関連の装置が正常に作動しなくなったら、シフトダウンをして車の速度を落としましょう

車は、アクセルを踏むのをやめればだんだんとスピードが落ちていきます。

この際シフトダウンを行うと、さらに車へ負荷がかかり、スピードの落ちる速度が早まります。

ただし、いきなり速度に合わないギアに入れると、ミッションにダメージを与える可能性があります。

ギアをいきなり大きく下げすぎず、ひとつずつシフトダウンしていくことを意識してください。

サイドブレーキを引く

サイドブレーキに問題がない場合、サイドブレーキを引いてスピードを落とすのもひとつの手です。

走っている間は原則使うことのないブレーキですが、どうしても止まれない場合はサイドブレーキで停車させましょう。

いきなり強くサイドブレーキを引くと、スピードが出た状態で後ろのタイヤがロックされるため、事故につながる可能性があります。

したがって、少しずつ引くことを意識してください。

停車できたらブレーキを冷やす

安全に停車できたら、まずはブレーキを冷やすことから始めてください。

ブレーキオイルが沸騰すると、ブレーキが効きにくくなることがあるためです。

冷やすといっても、冷たい水などをかけるなどの行為はしないようにしてください。

急激に温度を変化させると、金属部分が変形してしまうことがあります。

無理に冷やそうとせず、放置して自然に消えるのを待つようにしましょう。

まとめ

最後に内容をおさらいします。

ブレーキが故障した場合、修理にかかる費用や時間は、壊れた場所や壊れ具合などによっても異なります。

ブレーキは運転を行う上で最も重要なパーツと言っても過言ではありません。少しでも違和感を抱いたら、すぐに整備工場で点検や修理を受けるようにしてください。

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